2023年お葬式用語辞典

お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。

「ほ」から始まるお葬式用語

法事とは、親族や故人と関係があった方が集まり、僧侶と一緒になって故人の冥福を祈る行為を指します。ただし、正確には数多くの仏教行事の一つとして認識されています。よって、葬儀だけでなくお盆や彼岸供養などの行事も法事に含まれます。

 

よって、それらの行事は法事が含まれることになります。亡くなられた方の魂を供養する行事だけが法事ではなく、故人の命日以外に執りおこなわれる仏教行事についても、法事の一部であるのです。

 

法事としては、主に以下のようなものが該当します。

  • 忌日法要:仏教において、故人が亡くなれてから49日間を中陰、49日目を満中陰と呼ぶ。中陰の間は死者の魂が成仏できずに彷徨っていると考えられ、故人のために追善供養を執りおこなう。具体的には、初七日(7日目)、二七日(14日目)、三七日(21日目)、四七日(28日目)、五七日(35日目)、六七日(42日目)、七七日(49日目)・満中陰、百カ日(100日目)・卒哭忌がある。
  • 年忌法要:定められた年の命日に執りおこなう、追善供養のこと。亡くなられて1年目を一周忌、2年目を三回忌、その後は七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)と続き、3と7の年度に執りおこなう。

 

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法名軸とは、浄土真宗において使用されている仏具となり、死亡年月日と法名を記す掛軸のことを指します。浄土真宗の本願寺系の教団においては、一般的に使用されている位牌を使用しないことが推奨されています。また、法名軸を礼拝の対象とはしていません。ただし、専修寺系である真宗高田派においては、位牌を使用するなどの違いがあります。

 

一般家庭の御内仏では、仏壇の内側の両側面に掛けて荘厳する形が一般的です。法名軸の形状は、白無地の紙に対して金襴や緞子などを使用して、表装したものを指します。本尊や脇掛の表装が緞子である場合は、金襴表装の法名軸は使用せずに緞子表装の法名軸を使用した方がよいとされています。

 

本願寺系の宗派であったとしても、個別の寺院や地域によっては位牌や繰出位牌が使用されるケースもあります。また、浄土真宗でも過去帳は略式となっており、命日以外の日は仏壇の引出しなどに収納しておきます。ただし、命日の確認に便利であるため法名軸と併用することも許容されているのです。

 

法名軸は仏具店などで購入可能であり、また手次寺の住職に用意してもらう方法でも入手可能です。基本的には、四十九日までの間に住職に法名を書き写してもらいましょう。過去帳を持っているケースでは、同時に記載してもらう形を取ることが多いです。

 

故人が本山より院号を授与されているケースでは、授与される院号法名が記された紙を真宗専門の仏具店などで表装します。また、罫線を引いて複数人分を記せるようにした形式のものは合幅と呼ばれ、総法名軸として使用されています。

 

平時は、仏壇に対して向かって右内側面に、親または直近に亡くなった方の法名軸を掛けて、向って左内側面には代々の法名を記した総法名軸を掛けてください。

法要とは、亡くなられた方の冥福を祈り供養する仏教の儀式のことを指します。法要では、僧侶にお経をあげてもらう形が一般的です。法要においては、仏教で個人が極楽浄土に往生する目的で執りおこなわれ、非常に大事な行事の1つです。

 

法要は、宗教や宗派によって考え方は異なるものの、浄土真宗においては亡くなられたと同時に極楽浄土へと導かれるという考え方があります。よって、浄土真宗の法要では、故人を偲んで遺族が仏の教えを聞く場と認識されています。

 

なお、法統と似た言葉に法事があります。法事とは、僧侶にお経をあげてもらう法要だけでなく、その後におこなわれる会食までを含めたものとなります。法事では、仏教に関する事柄や仏の教えを広める意味がありますが、現代では死者の追善供養を執りおこなう仏事全般を指す場合が多いです。

 

以上をまとめると、法要は宗教的な儀式だけの意味があり、法事の場合は会食までを含んだ行事となり、法要は法事の一部となります。法事としては、主に以下2つの種類があります。

  • 忌日法要:仏教において、故人が亡くなれてから49日間を中陰、49日目を満中陰と呼ぶ。中陰の間は死者の魂が成仏できずに彷徨っていると考えられ、故人のために追善供養を執りおこなう。具体的には、初七日(7日目)、二七日(14日目)、三七日(21日目)、四七日(28日目)、五七日(35日目)、六七日(42日目)、七七日(49日目)・満中陰、百カ日(100日目)・卒哭忌がある。
  • 年忌法要:定められた年の命日に執りおこなう、追善供養のこと。亡くなられて1年目を一周忌、2年目を三回忌、その後は七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)と続き、3と7の年度に執りおこなう。

 

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法華宗とは、妙法蓮華経を依拠教典としている仏教の宗旨に対し、使用される名称の1つです。具体的には、隋代の智顗を開祖として、平安時代の最澄が日本に伝来した宗派であり、天台宗の別称で天台法華宗のことをさします。

 

ほかにも、日蓮を開祖としている宗旨の名称で、宗旨の日蓮宗の別称で伝統仏教十三宗旨の一つとしての呼称も法華宗と呼びます。法華宗は、元々は法華経を全ての経典の根本とした天台宗のことを指す名称でした。天台宗の開祖である最澄が、自らが開いた宗派を天台宗ではなく天台法華宗または天台法華円宗と呼称していました。

 

ただし、今日法華宗の名は日蓮法華宗であり、日蓮を開祖とする日蓮宗諸宗派の別名という形で一般的に用いられています。日蓮は、法華経こそ釈迦の真実の教えとしており、法華経を特に重んじる宗派を誕生させました。日蓮の弟子である日像は、鎌倉時代後期の1334年に後醍醐天皇より法華宗を宗派の名として賜ったと言われています。

本位牌とは、塗位牌や唐木位牌とも呼ばれており、四十九日の忌明けを迎えたタイミングで仏壇に安置される位牌のことです。それまで使用していた白木位牌から本位牌に替える目的としては、故人が四十九日まで行き先が定まらず彷徨っており、忌明けが過ぎたタイミングではじめて成仏するという考えのもとです。

 

成仏する際には、その証として本位牌に替えるという行為がおこなわれます。本位牌という名称からも明らかなとおり、仏壇に末永く安置される位牌となる関係上、本位牌は適切なものを選定しなければなりません。

 

位牌自体は仏教との結びつきが強いものであると考えられがちですが、実際には中国の儒教から影響を受けて誕生したと考えられています。鎌倉時代には中国の僧侶が日本に持ち込んで、江戸時代には一般市民においても仏壇に位牌を祀るようになったのです。

 

本位牌には様々な素材があり、唐木位牌や塗位牌などの種類があります。また、漆や金箔、金粉などにより装飾された位牌を塗位牌と呼ばれており、黒檀や紫檀などの材質を使用して作成された本位牌のことを、唐木位牌と呼びます。材質の選び方次第では、木目の美しさや全体的な輝きや色合いが大きく変化するので自分の目でよく確認して選ぶことをおすすめします。

 

ほかにも、本位牌では基本的に1枚板の形状となっていますが、木の角の削り具合がデザインにより異なり、板を支える土台となる部分の形状も位牌により様々です。位牌は仏壇に安置することになるため、仏壇のデザインやサイズなどに合わせて選定することをおすすめします。

 

さらに、最近ではモダンな形の本位牌も増えています。これにより、住居のイメージを損なうことなく設置できるメリットがあります。

 

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本山中心説とは、仏壇を設置する方角として良いとされている説の1つです。具体的には、宗派の本山がある方向に向かってお参りする形により、仏壇を置くという考え方です。本山中心説以外には、以下のような考え方があります。

  • 南面北座説:北を背にした置き方で、目上の人物が南に向かい座るという古来の考え方に基づいた説
  • 西方浄土説:西を背にした置き方であり、仏壇を拝む際に極楽を向いて拝む

 

なお、仏壇を配置する場合は、上記の説を信じない場合でも、仏壇が真北を向かないようにした方が良いとされています。また、仏壇の劣化を防止する意味で、直射日光が長時間当たる場所は避けるべきです。

 

本山中心説では、住む場所により仏壇が東向きになったり西向き、南向きとなることもあります。空海が開いた真言宗においては、本山中心説が取り入られており、真言宗の本山のある和歌山県の高野山金剛峰寺の方角に向けて仏壇を置くことになります。

本尊とは、仏教寺院や仏壇などにおいて、最も大切な信仰の対象として安置されているものです。具体的には、以下のようなものが本尊となっています。

  • 仏像経典
  • 仏塔
  • お守りとして身辺に常時携帯しているもの
  • 仏や菩薩などの彫刻
  • 絵画
  • 曼荼羅
  • 名号

 

また比喩として派生した用法としては、仏教以外の宗教で信仰の対象として大切に扱われるものを本堂と呼ばれています。さらには、日常生活においてものごとの張本人や端倪すべからざる人物、大切にすべき物という意味で本尊が使用されている状況です。

 

日本においては、鎌倉仏教の時代に日蓮によって以下3つの意義を要件として教義されています。

  • 根本尊崇:世界におけるあらゆる物事の根本として尊ばれ崇められるべきもの
  • 本来尊重:私たち自身の生の本来的なありかたとして尊重されるべきもの
  • 本有尊形:無限の過去からもともとあったのであるが、今までは隠れていた尊い存在の姿・かたちが顕現したもの

 

なお、各宗派別の本尊には以下のようなものがあります。

  • 天台宗:阿弥陀如来
  • 真言宗:大日如来
  • 曹洞宗:釈迦如来
  • 日蓮宗:曼荼羅

 

一般的には、先祖代々の仏壇において本尊が備えられており、理由がない限りは子孫が代々本尊を受け継ぎ守ることになります。もし、新たに仏壇を作る場合は、本尊も仏具屋で購入します。彫刻品である仏像は高額となり、鋳造品の仏像や本尊の絵が書かれている掛け軸を選ぶ場合が多いです。

 

なお、宗派に沿った本尊を選部必要があり、お寺に相談したり、仏具屋で相談したりすることをおすすめします。

 

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菩提寺とは、一家が代々その寺の宗旨に帰依して、先祖の菩提を弔う寺院のことを指します。菩提とは、死後の冥福を意味する言葉でとなります。菩提寺のほかにも、菩提所や菩提院、香華院、檀那寺などと呼ばれる場合も多いです。

 

なお、古くは氏寺、墳寺、真宗では手次寺とびます。基本的に、各々の異称が指すものは同じであるものの、特定の寺院に対して伝統的に呼び分けるケースもあるため、意味などを正しく理解して使い分けることが重要です。

 

例えば、徳川家の寛永寺や増上寺では、一般に菩提寺と呼ばれています。また、伊達家の瑞鳳寺では香華院と呼ぶなどの違いがあります。ただし、瑞鳳寺を伊達家の菩提寺と呼ぶのは問題ありません。

 

菩提寺と似た言葉として、檀那寺という言葉がありますが、似た意味を持つものの実は違いがあるのです。2つの言葉には、共通して家の者が代々帰依し、葬儀や追善供養を依頼するお寺という意味があります。

 

檀那寺の場合、寺院にお布施をして様々な活動を支えている、自身が檀家となるお寺のことです。一方で、菩提寺の場合は檀家であるかどうかは別において、葬儀や法要を依頼するお寺のことを指すのです。さらに、細かく見るとお寺の土地に先祖代々のお墓があるケースのみ菩提寺と呼びます。

 

もし、葬儀を執りおこなう上で菩提寺がわからないケースでは、親戚や遠方の本家などに確認することをおすすめします。また、様々な手続きが必要になるものの、菩提寺の変更は可能です。

 

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盆棚とは、お盆時期に先祖の霊に供物を備える棚のことを指します。盆棚は、地域によっては精霊棚や先祖棚と呼ばれるケースもあります。最近では、棚という形ではなく仏壇の前に飾るケースも多いです。

 

過去は、庭先や玄関、お墓などに飾って、先祖の霊を迎え入れる祭壇という形で使用されていました。盆棚を作る時期としては、お盆前に作成しておく形となります。盆棚の飾りつけには、机や台の上にマコモのゴザを敷いて位牌を安置します。

 

そして、燭台や花立て、香炉と一緒に飾る形が取られます。また、周囲には動物の形などを模した季節の野菜や果物、故人の好物などをお供えしてください。具体的には、以下の準備が必要です。

  1. 素麺(そうめん)
  2. 昆布
  3. 鬼灯(ほおずき)
  4. 生花
  5. 精霊馬(しょうろううま)
  6. 水の子(みずのこ)
  7. みそはぎの花
  8. 夏の野菜や果物
  9. 真菰(まこも)
  10. 真菰縄(まこもなわ)

 

 

なお、先祖の霊の乗り物としてキュウリの馬やナスの牛を供えることが多いですが、これは霊が馬に乗り一刻も早くこの世に帰って、牛に乗ってゆっくりとあの世に帰るという願いが込められています。

 

仏教で言えば、盆棚は先祖の居場所になると考えられています。お彼岸において、家族が先祖の住むお墓まで行くことになるため、先祖の居場所は不要です。ただし、お盆では先祖が家族の住居に帰省して数日を過ごすことになります。

 

よって、お盆の飾り方で盆棚を準備するのは、このお盆の数日間を先祖が過ごす居場所を作るためなのです。

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