お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。
御霊とは、神様や祖先の霊を尊敬して呼ぶ言葉です。肉体とは別に死後もあると考える精神的な存在です。現在の神道では、人は亡くなられた後に、修行を積んで神様となって、家の神様、次に地域の神様となると考えられています。
そして、先祖の霊の集合体となる祖霊と呼ばれる、神様へと変化するのです。キリスト教でも、人の霊は死後も続くと考えられており、御霊という言葉が使用されています。人の霊のことを御霊と呼称したり、三位一体の神の形態のひとつとなる聖霊のことを御霊と呼びます。
仏教においては、大半の宗派が死後に中間的な霊の状態を経て仏になるという教えがあります。一方で、浄土真宗では人は中間的な霊の状態を経ず、死後すぐ仏になると言われています。
日本では、古神道では森羅万象にマナが宿ると考えられています。南洋の諸民族では、中国などと共通した思想を持っており、折口信夫氏の「霊魂の話」によると、肉体から容易に遊離して付着すると考えられていたのです。
優れた功績を残した人物の霊魂については、尊と同等の人格神またはこれに相当する存在となると考えられていました。 国家神道で明治以降は、戦死者の魂のことを敬う場合は特に英霊と呼ばれていたのです。
その区別や概念も曖昧であって、それを分類や定義付けることはされていませんでした。 ただし、強弱や主客と言えるような区別は存在しており、大きいものや古いもの長く生きたものが、その力が大きいと考えると同時に尊ばれていました。
日本神話による、人格神などの人としての偶像を持つ神々も信仰の対象となっており、それらの神がその他の森羅万象の神々を統べるという考え方に時代とともに移っている状況です。
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密葬とは、亡くなられた方の家族や近しい親類、友人のみが参列し、小規模の形で撮り岡豊なわれる葬儀のことを指します。明確な規模は存在しないため、500人規模の密葬がある一方で、1人しか会葬者のいない密葬もあります。
密葬の場合、主に有力者や有名人などが亡くなられた際に、準備に時間がかかってしまう本葬やお別れの会を執りおこなう場合、それに先立ち執りおこなわれる内輪での葬儀のことを指す場合が多いです。
有力者や有名人の葬儀を執りおこなう場合、新聞などのメディアに死亡広告を出したり、可能な限り親類や知人に連絡して、なるべく多くの方の参列をもって執りおこなうべきと考えられています。
ただし、葬儀に費用や人員を充てることができない場合や、多数の参列者によって混乱を避ける目的、そして近しい方だけで故人を送りたいという遺族の希望などで、密葬が選択されるケースがあります。
著名人の場合、故人が本人ではなくその家族の場合でも、普段親交のある人物が大勢集まることが多いです。さらには、ファンなど故人や家族と直接交友のない参列者も参列するケースがあります。
また、マスコミが殺到することにより、取材や資機材などで混乱してしまいます。このような状況下で、自宅や斎場周辺の混乱を避ける目的で、親類や親しい人が静かに故人を送り出したいという理由で、密葬を選択することが多いです。
このような場合、関係者有志や芸能人では所属芸能事務所などによって、一般向けのお別れの会や偲ぶ会などが催されるケースもあります。なお、密葬は葬儀の後に執りおこなうケースが多く、菩提寺への連絡を漏れなく実施することが重要です。
また、密葬の経験が豊富な葬儀社を選ぶことで、スムーズに式を進められます。
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三具足とは、仏具の1つであり、香炉と燭台(火立)、花立各一つずつで一組となる仏具を指します。本尊に対して、向かって左側に花立、中央に香炉、右側に灯立を置く形が一般的です。なお、三具足よりも仏具の数が多い五具足の場合、香炉を中心として燭台一対、花立をその外に一対置く形となり、左右対称の形状となります。
三具足のそれぞれのサイズは、多くね以下のとおりです。
三具足の材質は、真鍮製がメインとなり磨きと呼ばれる無垢のものであったり、漆を焼付けたものがあったりします。磨きが入ったものは、定期的に磨く必要があり、メンテナンスを怠ると酸化して変色してしまいます。そこで、金めっきを施したものや、セラミック加工したものも多いです。
最近では、錆に強いステンレス製などの現代様式のものであったり、純金製や純銀製のものがあったりします。浄土真宗においては、三具足は平時の荘厳作法という意味になります。
具体的には、浄土真宗の三具足は以下の3つです。
なお、燃香用の土香炉は、三具足には含めません。浄土真宗では、仏具の形が各宗派で以下のように異なります。
なお、三具足以外には以下のような仏具を置くこととなります。
三七日とは、故人が亡くなられてから21日目に執りおこなう法要のことを指します。三七日は洒水忌とも呼ばれており、死後7日目に行う法要を初七日、最後の49日目の四十九日法要の間に行う方法の1つです。
仏教においては、極楽にたどり着くためには49日かかると考えられており、7日間ごとに法要を執りおこなうことによって、手助けするという意味があります。21日目には、あの世で宋帝王(そうたいおう)が故人の生前の不貞を調査するとされており、無事パスできるように三七日の法要を執りおこなうのです。
また、洒水忌という言葉の意味より、故人への思いを洗い清める日という意味合いもあります。三七日法要では、以下のような流れで進行します。
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