2023年お葬式用語辞典

お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。

「ろ」から始まるお葬式用語

六向拝とは、東西南北上下の全ての方向に対して尊敬する、仏教の考え方を指します。例えば、お墓は東向きがよいなどの説がある一方で、六向拝では方角に吉凶はないという意味があります。同時に、比較や差別しない平等性を保つという考え方につながっているのです。

 

六向拝に対して家、運を上げるなどの願いから吉相墓という考え方があったり、他にも西方極楽浄土を向かって拝むことを良しとする考え方があったりするなど、お墓の方角には様々な考え方があります。なお、六向拝は考え方だけでなく実際に東、西、南、北、天、地に感謝して拝む行為も指します。

 

なお、感謝する対象は以下のように決まっています。

方角 感謝の対象
自分の血縁である先祖や両親に感謝をする
西 夫婦や兄弟、家族、親戚に感謝をする
先生や上司、人生の師に感謝をする
西 友達や知人、仕事の関係者に感謝をする
太陽や月、自然に感謝をする
動物や植物、農作物、大地などに感謝をする

 

以上を、それぞれの方角を向きながら行うことになります。

六字名号とは、主に浄土宗や浄土真宗で唱えられている文言となります。浄土教においては、六字の名号と呼ばれており唱えると浄土に生まれ変われると説いています。阿弥陀様に帰依(深く信じる)することを意味しており、阿弥陀仏に救われたことの感謝の念で報謝の念仏であるとされているのです。

 

六字名号とは、よく聞く「南無阿弥陀仏」そのものです。南無阿弥陀仏が六字であるため、六字の名号となり六字名号と呼ばれています。名号(みょうごう)とは、仏の称号を指す言葉であり六字名号とは南無阿弥陀仏のことを指します。

 

南無阿弥陀仏の南無(なむ)とは、古代インドの言葉として知られているサンスクリットの「ナマス」を、漢字に音写したものです。よって、「南」や「無」の漢字自体に意味はありません。ナマスとは「おまかせするこ、帰依することという意味があります。

 

よって、南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏におまかせする・帰依するという意味があります。浄土宗や浄土真宗では、本尊のかわりに南無阿弥陀仏をおまつりします。また、法事の際には「南無阿弥陀仏」の名号の掛け軸を掛けるケースもあります。

六波羅蜜とは、この世にあって仏の境涯に到るためにおこなう修行のことを指します。波羅蜜とは、悟りの世界に到るという意味があり、六波羅蜜とは具体的に以下6つの修行をおこないます。

布施 見返りを求めない応分の施しをすることを指す。貪欲の気持ちを抑えつつ完全な恵みを施すことであり、布施行は物質だけではない。
持戒 戒律を守ることを指す。在家の場合は五戒や八戒を守って、出家している場合は律により規定されている禁戒を守ることを指す。

道徳・法律等は、人が作って現在はますます複雑になっている。私たちは高度な常識を持って、瞬時に自らを戒める事が重要である。

忍辱 どのような辱めを受けた場合でも、耐え忍ぶということを指す。如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことができれば苦痛の多い現代社会においても、自らが他の存在に生かされていることがわかる。
精進 不断の努力をして誠心誠意を示すことを指す。人の生命は限りがあり。一瞬たりともも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすことが重要。
禅定 冷静に、第三者の立場で自分自身を見つめることを指す。
智慧 上記5つの波羅蜜を実行して、中道を歩んで般若波羅蜜を成就させることを指す。

 

般若経においては、六波羅蜜を成就させることが到彼岸となるとされており、華厳経では六波羅蜜に4種が追加され、十波羅蜜となります。

六文銭とは、1912年以前の中国や1953年末以前の日本などで使用されていた、1文相当の銭貨が6つある様子のことを指します。また、日本における仏葬の副葬品である冥銭のことも六文銭と呼ばれています。六道銭とも呼ばれており、三途の川の渡し賃や、六道にそれぞれ存在する6体の地蔵菩薩に1文ずつ渡すためなどと言われているのです。

 

葬儀においては、死装束で用いられる頭陀袋の中に収納した状態で棺に納めるのが一般的です。古くは本物のお金を使用していた時代もありましたが、現代社会においては使用されていない貨幣や火葬をしても燃え残る関係上、本物を入れることはありません。

 

六文銭は、仏教の六道銭が由来という説が有力です。六道とは、以下6つの世界のことです。

  • 地獄道
  • 餓鬼道
  • 畜生道
  • 修羅道
  • 人間道
  • 天道

 

仏教の世界においては、人は六道の中で生まれ変わりを繰り返すと信じられています。どの世界でも救いの手を差し伸べてくれる六地蔵のへのお賽銭が、六道銭なのです。後に、これが三途の川の渡し賃になったとされています。さらに、六道銭から六文銭へと呼び方も変化したのです。

 

なお、戦国武将として人気の高い真田幸村で有名な真田家の家紋に、六文銭(六連銭)が採用されていることで有名です。ルーツは、本家筋の海野家の家紋であると考えられていますが、真田家としても合戦で命を落とすことを恐れないという意味で、六文銭を旗印や兜の飾りとしていたのです。

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