2023年お葬式用語辞典

お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。

「と」から始まるお葬式用語

灯明供養とは、故人に火を供えることによって供養とすることを指します。灯明とは、神や仏に供える火を指しています。仏教において灯明は重要な供養とされており、灯明の明かりは仏の智慧の象徴であると考えられています。

 

智慧とは、すべての物事の特性を理解する力を指す言葉であり、真理を見極める認識力であるとされています。対して、暗闇は仏教用語において無明と呼び、無知や迷い、煩悩や愚かさを表すのです。灯明が暗闇を明るく照らせるように、仏の智慧の明かりが無明を照らし出して、全てを消滅すると考えられています。

 

灯明供養では、一般的にはろうそくなどを使用するケースが多く、墓域の灯篭や仏壇に火をともす行為も灯明供養となります。また、電球を使った灯明用の用具などがあり、これも灯明供養と呼ぶのです。

 

お墓に設置する灯篭については、墓前灯籠や雪見灯籠などがあります。雪見灯籠は墓前灯籠と比較してサイズが小さく、省スペースでも設置できるように工夫されています。

灯籠流しとは、死者の魂を弔って灯籠を海や川に流す行事のことを指します。灯籠流しは、とうろう流しや灯篭流しなどとも表現することがあります。元々、灯籠流しはインドで誕生した文化であり、後にヒンドゥー教や仏教文化の伝播によって東南アジアや東アジアに急速的に広まりました。

 

中国では、灯籠流しは水燈籠と呼称されていて、唐代の頃から以下のような伝統的なイベントの際におこなわれてきました。

  • 元宵節
  • 中秋節
  • 中国旧正月
  • 香港におけるクリスマス

また、水燈籠ではなく水燈や流燈、河灯、江燈、湖燈、水燈頭、照冥などと呼ばれる場合もあります。

 

そもそも、灯籠とは風などの影響で火が消えないように、木枠と紙などで囲いをしたものを指します。これは、日本の伝統的な照明のひとつでもあります。灯籠流しは主にお盆の時期に執りおこなわれ、精霊が灯籠に乗って川を下っていき、海の彼方のあの世へ帰るという信仰に基づいて実施されています。

 

灯籠に灯す燈明においては、闇や迷いを照らす智慧の光という意味がもたらされているのです。日本においては、先祖の霊が帰ってくるお盆の時期に、先祖を迎えるために迎え火を焚く風習があります。これは、家の場所がどこであるかの目印となるものです。

 

また、先祖を送り出すときには送り火を焚いて、先祖の霊が道に迷わないように誘導する役割がありますが、灯籠流しは送り火の一種となります。なお、灯籠流しでは過去事故が発生しており、2018年6月1日には石川県金沢市の金沢百万石まつりの灯籠流しにおいて、約1,200個の灯籠を川に流したところ、密集した灯篭に火が燃え広がる一件がありました。

弔い上げとは、故人の供養のために執りおこなう、最後の年忌法要のことを指します。追善供養としては、通常年忌法要という形で一周忌から三回忌、七回忌と執りおこないます。ただし、年数を重ねて三十三回忌や五十回忌といった節目を最後として、年忌法要を終了することが多いです。

 

弔い上げには、他にも以下のような呼称があります。

  • 問上げ
  • 問い切り
  • 上げ法要

 

弔い上げをおこなった後は、故人の魂は個としての供養を終えて、ご先祖として信奉していくことになります。仏教においては、三十三回忌のタイミングで弔い上げすることが多いです。曹洞宗や浄土宗においては、五十回忌まで続けるケースも見られます。

 

これは、住んでいる場所の慣習や寺院などによって異なります。神道においても、仏教と同じく三十三回忌が一つの目安となって弔い上げとなるのです。これは、三十三回忌を迎えると悪いことをするとされている荒御魂霊が、優しく温厚な和御魂になると考えられるためです。

 

なお、寺院や家族と相談することで、三十三回忌を迎える前に弔い上げをおこなうことは可能です。

友引とは、勝負の決着がつくことがない、良くもなく悪くもないとされる日のことです。留連が原義となっており、元来は共引きという意味があります。陰陽道において、ある日ある方向に事をおこなうことで災いが友にまで及ぶとする友引日という考えがあり、これが六曜の友引と混同されたとされています。

 

友引においては、葬儀を避ける俗信が今でも根付いています。友引の日に葬儀を執りおこなうと、友が冥土に引き寄せられてしまうという言い伝えがあり、友引の日には葬儀業者や火葬場が休業する場合が多いです。

 

ただし、六曜は仏教とは実際には関係がないことから、浄土真宗を代表例として友引の日でも葬儀をする宗派が存在します。また、公営の火葬場では友引休業を廃止するという流れも見えています。慶事については、逆に幸せをおすそ分けできるという意味によって、結婚披露宴の引出物を友引に発送するケースも見られます。

 

実際に友引から連想される意味とお通夜の意味を考えると、友引の日にお通夜を執りおこなうこと自体は決して縁起の悪いわけではありません。ただし、友引にお通夜をすることに抵抗がある方も多いため、伸長に判断する必要があります。

 

また、友引の次の日は火葬場が混雑する傾向にあるため、注意してください。

 

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道号とは、悟りを開いた人に対して与えられる、称号のことを指します。基本的には2文字で構成されており、生前の職業や性格、趣味、人柄などが分かる称号が与えられます。

 

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導師とは、唱導師のことを指し、元来は人を迷道から善道に導く師という意味があります。衆生を仏道に誘引する教化者、または仏・菩薩のことを指します。転じて、仏教の法要儀礼において、衆僧を率いてその法要を主宰して、正面拝席についてその儀礼を中心となって執行する僧も導師と呼ぶのです。

 

また、観音懺法などの儀礼において、祭文を表白宣読する役の僧も導師と呼びます。禅宗寺院では、法会の首座にあって経文を唱え始めて、衆僧の誦経を導く維那の役を意味していた歴史もありました。葬儀においては、導師は故人の霊を弔うため中心となって読経して、複数いるほかの僧侶を導く役割を担う僧侶を指します。

 

導師と似た存在として住職がいますが、住職は住持職の略称であり、1つの寺を管理する僧職という職業のことです。お寺を維持管理する役割だけでなく、運営も担当しておりお寺の代表者となる最高位の僧侶なのです。

 

一方で、導師とは葬儀の中心となる僧侶であって、必ずしも職業としての僧侶ではなく出家した僧侶であれば担当可能です。導師には、役割に応じて以下4つの種類があります。

  • 大導師:葬儀において全体の統括者となり式の進行を管理する僧侶。
  • 唱導師:一般の人々に向かって仏の教えを解き、仏道に導く人のこと。法会など僧侶や信徒が集まる仏教行事で、率先して読経して他の僧侶を先導する役割を担当する。
  • 時導師:大きな法要の特定の部分を主役として担当する僧侶。
  • 脇導師:大導師に次ぐ高位の僧侶であり、住職の資格を保有しない限り務まらない。葬儀や法要の際には大導師をサポートしてお経の一部を読経する。

 

伝統的な法要においては、お寺に所属する僧侶全員で出向いて、一人ひとりの力を結集して故人を弔います。

 

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読経とは、仏教徒が経典を読唱する行為のことを指す言葉です。読経は、以下のよう読み方があります。

  • どきょう
  • どくきょう
  • どっきょう

 

読経の場合、単一の人物が読唱することを指す場合があり、多くの僧侶が声を合わせて読経することを諷経と呼ぶ場合があります。読経は、経文を見ながら読む「読」と、暗唱する「誦」に大別でき、この二つを合わせて「読誦」と呼ぶ場合も多いです。

 

読経の本来の目的としては経典を学ぶことにありましたが、後に修行を目的としても読むようになったと言われています。実際に、「十誦律」に記載された内容から、釈迦の時代には既に読経に宗教的意義を認められていたと考えられています。

 

法要においてお経を読む理由には、回向の考えなどがあるためとされています。回向とは、経を唱えることで得た徳について、故人に与えることによって故人の浄土への力添えとする意味があります。法要での読経については、通夜や葬儀、告別式、火葬だけでなく、回忌法要においても執りおこなわれます。

 

なお、経には生きている中で発生する、辛いことや悲しいことなどを減らてし、幸せな状態に導くための言葉や教えが書かれたものとなります。

 

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