お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。
六波羅蜜とは、この世にあって仏の境涯に到るためにおこなう修行のことを指します。波羅蜜とは、悟りの世界に到るという意味があり、六波羅蜜とは具体的に以下6つの修行をおこないます。
布施 | 見返りを求めない応分の施しをすることを指す。貪欲の気持ちを抑えつつ完全な恵みを施すことであり、布施行は物質だけではない。 |
持戒 | 戒律を守ることを指す。在家の場合は五戒や八戒を守って、出家している場合は律により規定されている禁戒を守ることを指す。
道徳・法律等は、人が作って現在はますます複雑になっている。私たちは高度な常識を持って、瞬時に自らを戒める事が重要である。 |
忍辱 | どのような辱めを受けた場合でも、耐え忍ぶということを指す。如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことができれば苦痛の多い現代社会においても、自らが他の存在に生かされていることがわかる。 |
精進 | 不断の努力をして誠心誠意を示すことを指す。人の生命は限りがあり。一瞬たりともも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすことが重要。 |
禅定 | 冷静に、第三者の立場で自分自身を見つめることを指す。 |
智慧 | 上記5つの波羅蜜を実行して、中道を歩んで般若波羅蜜を成就させることを指す。 |
般若経においては、六波羅蜜を成就させることが到彼岸となるとされており、華厳経では六波羅蜜に4種が追加され、十波羅蜜となります。