遺言とは、日常的に使用される意味では形式や内容に関係なく、故人が自らの死後のために遺した言葉や文章のことを指します。民法上の法制度における遺言とは、被相続人となりうる人が自らの死後の相続関係を定めるための最終意思表示のことを指します。
法律上の効力を持たせるためには、民法で定められた方法を満たさなければなりません。なお、遺言の場合は個人的なメッセージを伝える場合にも用いられますが、遺言書の場合はあくまでも法的効力を持たせた形で作成しなければならない点には注意が必要です。
遺言書の場合は、以下8つの効力を持たせることが可能です。
推定相続人の廃除 |
相続させたくないと感じる非行がある場合に推定相続人から相続権を奪える |
相続分の指定 |
相続人との間で割合に差をつける |
遺産分割方法の指定と遺産分割の禁止 |
遺産の分割方法を指定または5年を期限として遺産の分割を禁止する |
相続財産の処分(遺贈)に関すること |
法定相続人ではない第三者や団体などに相続財産を遺贈する |
内縁の妻と子の認知に関すること |
婚姻関係にない女性との間に子どもがいるケースで、遺言書で認知して子どもを相続人に加える |
後見人の指定 |
親権者が不在となり未成年の子どもが残ったケースで、第三者を後見人に指定することで財産管理などを任せる |
後見人の指定 |
親権者が不在となり未成年の子どもが残ったケースで、第三者を後見人に指定することで財産管理などを任せる |
相続人相互の担保責任の指定 |
担保責任が発生した際の負担者や負担の割合について指定する |
遺言執行者の指定または指定の委託 |
遺産相続で必要な手続きをおこなう遺言執行者の指定または第三者に指定を依頼する |
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湯灌とは、葬儀するにあたって遺体を入浴させて洗浄することを指します。入浴まで至らずに、遺体を清拭することで完了させるケースもあります。故人が男性の場合、湯灌の際に髭を剃られて、女性の場合は死に化粧が施されることになります。
湯灌には地域差があって、湯灌は特殊な行為であると考えられている地域もあります。病院で死亡した場合、湯灌のことをエンゼルケアなどと称しており、看護師による簡易な清拭がおこなわれるケースも多いです。
湯灌は、専用の葬祭式場では担当スタッフの手で搬入された遺体を湯灌する場合があり、遺族の前で儀式的におこなわれるケースもあります。そして、旅立ちの衣装に着せ替えて納棺されるのです。
葬祭業者が自宅で葬儀を執りおこなう場合などでは、給排水装置を搭載した専用車が手配されて、葬儀会場へ専用の湯船が搬入される場合もあります。中国の「南史」巻76陶弘景では、「遺令して沐浴を須ひず」という記述がありますが、これは湯灌のことです。
出家は湯灌して新浄衣と法衣を着せて、在家は湯灌し鬚や髪を剃り、剃度の儀式を供えさせるのが作法となっています。仏教でも湯灌が一般的におこなわれるようになったのは、宋代や禅宗の勃興の後であり、禅宗の伝来とともに日本に伝来しています。江戸時代には、死体検案を口実として、菩提寺住職立ち会いのもとに執りおこなっていました。
湯灌を個人宅でおこなうのを嫌っているため、湯灌のための湯灌場を用意した寺院も存在していました。儀式として湯灌を執りおこなう場合、1時間程度かけて実施される場合が多いです。
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