2023年お葬式用語辞典

お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。

「り」から始まるお葬式用語

律宗とは、戒律の研究と実践を行う仏教の一宗派のことを指します。中国において、東晋代に戒律について翻訳されて、唐代には道宣が成立しました。日本では、鑑真が伝来させて南都六宗の日本仏教の一つとなったのです。

 

律宗は、仏教の要素である「経・律・論」のうち、特に律を重視している宗派です。律宗の僧侶になりたい場合、厳しい戒律を守って受戒を受ける必要があります。戒律では、殺生や盗んで飲酒が禁止されて、食事の回数や時間など生活する上でおこなう行動を細かく律して、男性僧で250個、女性僧で348個もの戒律に従う必要があるのです。

 

また、戒律の中でも特に重要な以下3つの教えのことを、三聚浄戒(さんじゅじょうかい)と呼んでいます。

摂律義戒:諸悪の根源である煩悩や欲を捨て去るという教え

摂善法戒:善行を進んでおこなうという教え

摂衆生戒:周りの人々へ施しをおこなうという教え

 

定められた戒律を守って、理解を深めていくことで悟りを開くと考えられています。律宗では、ご本尊が特に決まっておらず、多くのご本尊がある特徴があります。律宗では、宗教儀礼としての葬儀は存在しません。

 

ただし、葬儀をおこなってはならないということはなく、浄土宗など他の宗派のお寺に依頼するか立ちで葬儀を執りおこなうことは可能です。他の宗派のお寺に葬儀を依頼する場合、依頼する宗派の葬儀のマナーや作法を守る必要があります。

鈴とは、仏具の1つでありお鈴と呼ばれたり錀と記載する場合があります。鈴は、鈴台」などとともに使用する形が一般的です。鈴は、縁を棒で打ち鳴らす形で使用します。鈴台と呼ばれる台の上で、鈴布団と呼ばれる中敷を敷いて、その上に鈴を乗せて使用します。

 

勤行の際、経典などの読誦の開始や区切り、終了の合図として鈴を打ちます。また、合掌を解く合図としても打つ場合が多いです。鈴を打つ際に使用する棒のことを鈴棒や撥などと呼びます。

 

鈴の形状は、鉢状または壷状であり、サイズとしては仏壇では直径が二寸三分から五寸程度の小型のものを使用することが多いです。直径が六寸以上の大型の鈴は、主に寺院用仏具として使用されています。

 

ただし、寺院用のものは鈴ではなく磬子、磬、鏧と呼称されます。縁が厚くなって、色も黒く漆を焼付けたものが多い特徴があります。デザインとしては一般に丸型や六角型が多く、真宗大谷派では正六面体の形状をした専用の鈴台を使用するのが正式な形です。

 

鈴台側面の透かしの形状によって、以下のような種類があります。

  • 後平型
  • 八猪目型
  • 壺繰型

 

真宗大谷派では、鈴台を畳の上に直接置く形が正式な作法です。小型の鈴台の場合、畳の上におくと打ちにくいデメリットがあり、経卓などの上に置いて使用することも許容されています。

 

大谷派専用の鈴台を使用する場合、雲輪を使用するのが一般的です。小型の鈴台の場合は「雲輪の略式として金襴輪を使用しますが、鈴ふとんは使用しません。

 

真宗大谷派における鈴の作法としては、撥は鈴内部に収納する形となり、リン棒台は使用しません。勤行中に撥を置く場合は、鈴台の上の雲輪の右側に置くのが作法となります。

 

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臨済宗とは、中国の禅宗五家である臨済、潙仰、曹洞、雲門、法眼の1つです。中国や日本、台湾、韓国などに信徒を持っていることで有名です。日本仏教においては、禅宗の1つであり、鎌倉仏教の1つでもあります。曹洞宗が単一教団であるのに対し、十五派に分かれて活動しているのが特徴です。

 

中国禅宗は、達磨大師がルーツとされています。6代目である慧能禅師は、中国の南部に広がった南宗禅の祖として有名です。その系統を受け継ぐ形で、唐の時代に臨済宗の祖である臨済義玄が臨済宗を創設しました。

 

臨済義玄は、悟りを開く行為は自分そのものに向き合うことだという考えのもとで、教えを広めたのです。9世紀当時は、唐の末期を迎えており、戦や飢饉によって社会は荒廃していたため、自分を信じるという教えが一気に広まりました。

 

日本では、鎌倉時代に中国の当時の宋に渡った栄西が、臨済宗黄龍派より禅法を授かった証明となる印加を受けました。栄西は、その後帰国して1195年に聖福寺を建立して、禅道場としたのです。

 

臨済宗は、鎌倉幕府や室町幕府のフォローを受けて、特に武家政権などの上流階級を中心に広まりました。臨済宗では、礼拝をおこなう際には以下の方法が用いられます。

  • 低頭:立ったままで頭を下げる
  • 胡跪:片膝を立ててひざまずく
  • 揖:叉手の状態のままで頭を下げる
  • 門訊:合掌した状態で低頭する
  • 大門訊:両手を円を描くように合掌して低頭する

 

また、臨済宗の葬儀は以下の構成となっています。

  • 授戒:故人に仏門に入るための戒律を授けて仏の弟子とする
  • 念誦:僧侶が経典を読みあげる
  • 引導:仏性に目覚め仏の弟子となる故人を導師が浄土へ旅立たせる

 

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臨終(りんじゅう)とは、人が死を迎える直前の時期のことを指します。正式には、臨命終時の略語となります。古来では、この危機的な時期を巡って死の受入れと死の看取りに関する様々な慣習と文化が誕生しました。

 

仏教では、臨終において落ち着いた気持ちで死を迎えること、及び死に際したとしても心静かに念仏を唱えることが重要だと考えられています。このことを臨終正念と呼んでおり、教えを守ることによって極楽浄土へたどり着けると信じられているのです。

 

現実問題として、人は亡くなる直前は意識が薄れて反応が徐々になくなったり、会話できなくなったりします。呼吸のリズムも変則的になり、肌の色が変化したり手足が冷たくなったりするケースも多いです。医学的知識がない人が見ても、明らかな変化が見て取れる状況となります。

 

臨終となると、いつお亡くなりになってもおかしくない状況です。生きている間に声をかけたいという親族も多いことから、臨終を迎えたことを親しい人に伝えるケースが多いです。そして、後悔しないようにお別れすることになります。

 

臨終において、危篤状態であると医師が判断する場合が多いです。危篤とは、病気や老衰により回復の見込みがなくなり、命の期限が迫っていると医師が判断した状態です。

 

最終的には、医師が以下の条件を満たした場合に死亡と判定されます。

  • 呼吸の不可逆停止(呼吸停止)
  • 心臓の不可逆停止(心停止)
  • 瞳孔拡散(対光反射の喪失)

 

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