葬儀とは、人が亡くなったことを弔うために執りおこなう、祭儀や葬制の一部となります。一般的に用いられる葬式と一般的には同義として使用されています。歴史上初めての葬儀跡が、イラク北部にあるシャニダール洞窟で発見されています。洞窟内部には約6万年前と推定されるネアンデルタール人の骨が発見されました。
その周辺を見ると、本来洞窟から見つかる可能性がない花粉が発見されました。これは、死者を弔うことを目的として花を死体の周りに添えたと考えられています。ただし、近年の研究においてはネアンデルタール人による埋葬の習慣に対して疑義が寄せられています。
仮に、埋葬の習慣があったとしても、その形式を見るとホモ・サピエンスと比較した場合に単純なものとなっています。現代における葬儀の種類や方法などには、以下のようなものがあります。
■葬礼の様式
- 葬儀
- 密葬
- 家族葬
- 大喪の礼・国葬
- 市民葬・区民葬
- 福祉葬
- 企業葬
- ペット葬
- 生前葬
■遺体の処理法・葬送
- 鳥葬
- 獣葬
- 土葬
- 風葬
- 洗骨
- 水葬
- 火葬
- 冷凍葬
- 宇宙葬
- エンバーミング
- プロメッション
- 堆肥葬
■遺骨の処理法
日本における葬儀では、通夜は古代の殯に由来するもので、葬儀の前夜祭の形態がとられます。誰かが寝ずの番をおこない、夜明けまで灯明や線香の火を絶やさない状態を維持しなければなりません。なぜ灯を絶やさないようにするかと言えば、魔除けの意味があるとされています。
近年では、消防署などが式場において夜間の火は焚かないよう指導されるケースもあり、都市部の式場では夜通しではなく半通夜と呼ばれるスタイルが取られるケースもあります。僧侶などによる葬儀が終了すると出棺となり、多くの参列者とは別れるのが一般的です。
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曹洞宗とは、中国の禅宗五家の1つであり、中国禅宗の祖として有名な達磨から数えて、6代目の南宗禅の祖・曹渓宝林寺の慧能の弟子の1人である、青原行思から石頭希遷、薬山惟儼、雲巌曇晟と、4代下った洞山良价によって創宗されました。
日本仏教において禅宗の1つとなり、始まりは鎌倉仏教の1つでもあったのです。源が源家の御先祖を祀る目的で初めに作った寺は大佛寺という記録が残っています。曹洞宗の寺紋については、久我家の家紋より永平寺の寺紋は久我竜胆の紋が、後醍醐天皇が勅許した總持寺の寺紋としては五七の桐紋が再用意されています。
本山は永平寺と總持寺となり、坐禅に徹する黙照禅である特徴があります。仏陀や悟りを開いた人や目覚めた人の教えとなり、出家在家に関係なく求道者各自が悟りを開くことを標榜しています。現代の日本曹洞宗では、日本において単一宗教宗派としては最大の規模を誇り、14,000を超える寺院があるのです。
曹洞宗の特徴としては、葬儀とにおいて故人が仏の弟子となる際に必要な儀式と考えるという点があります。曹洞宗の葬儀は二部構成となり、葬儀の前半は仏の弟子になるための儀式となります。故人が戒名や戒法を授かる儀式となる授戒を執りおこない、葬儀の後半では悟りを開くために故人を仏の世界へと導くために引導の儀式を執りおこないます。
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