葬儀を執り行う上で、どのように進行すればよいのかは事前に整合した上で実施しないと、思うように進行できない場合が多いです。
そこで、葬儀社などと綿密に打ち合わせする必要がありますが、葬儀までの間は何かとバタバタしがちであり、具体的にどのタイミングで打ち合わせすればよいのか悩みがちです。
そもそも、葬儀において何が必要なのかが理解できていない状況では、どのように打ち合わせすればよいのかも悩むことでしょう。
では、葬儀の打ち合わせではどのような内容を決定すればよいのでしょうか。
この記事では、葬儀の打ち合わせの内容は?注意点や準備すべきことについて解説します。
葬儀の打ち合わせとは?
葬儀の打ち合わせには、正式なルールはないものの大まかなやり方や流れはどのようなケースでもあまり違いがありません。
ただし、打ち合わせにはマナーもあるので、マナーを順守して対応する必要があります。
ここでは、葬儀の打ち合わせについて詳しく見ていきます。
打ち合わせのタイミングは?
葬儀の打ち合わせを実施するタイミングとしては、主に故人を自宅や遺体を安置する施設に搬送した後です。
この時点では、まだ具体的にどの葬儀社を利用するのかを決めていないケースが大半です。
そこで、遺族などが周囲の意見や病院などの推薦などを参考に、葬儀社を決定します。
実際に利用する葬儀社が決定したら、葬儀の流れなどについて打ち合わせを実施することになります。
以上より、葬儀の打ち合わせを実施するのは死後すぐのタイミングではなく、少し間を置いたタイミングで実施する形となるのが一般的です。
打ち合わせの内容は?
葬儀の打ち合わせにおいては、主に以下のような項目を整合します。
- 葬儀日時と会場の相談
- 利用する葬儀プランや葬祭用品の相談
- 料理や返礼品の相談
- 葬儀全体の流れについて
各内容について、詳しく解説します。
葬儀日時と会場の相談
葬儀社との打ち合わせの中で、最初に決めるのが葬儀日時です。
葬儀を執り行う際には、亡くなってから24時間以内は火葬できないことが法律上決まっており、それ以前に葬儀は実施できません。
逆に、24時間以上経過していればいつでも実施可能です。
葬儀を執り行う場所としては、以下のような場所があります。
- 葬祭ホール
- 自宅
- 寺院
- 集会所など
葬儀をおこなう際には会場の手配が必要となり、自宅以外の会場で行う際には予約で埋まっている場合は空き日に実施しなければなりません。
同時に、火葬場の利用可否も検討する必要があり、さらに寺院など司祭者の都合や遺族の意向も含めて、お互いの条件が合致した日時に葬儀を計画する必要があります。
葬儀会場を決定するにあたり、以下を確認しておくことも重要です。
- 宗旨の確認
- 喪主の確認
- 葬儀形式
- 参列の範囲
上記により、使用する会場が限定される可能性があります。
利用する葬儀プランや葬祭用品の相談
葬儀日時と会場を決定したら、葬儀に必要なプランや商品、サービスを決定していきます。
例えば、特別な演出を希望する場合、それに似合ったプランやオプションサービスの利用が必要です。
他にも、幕や仏衣、骨壺、祭壇などの葬祭用品がどれだけプランに含まれているのか、別途追加が必要な場合にどの程度費用が掛かるのかをよく確認してください。
料理や返礼品の相談
葬儀スタイルによって変化しますが、通夜ぶるまいや忌中払いの料理、火葬場での飲食について、どのようなメニューを提供するのかを決定します。
他にも、御礼状や会葬御礼品、香典返しの内容についても同時に相談しておきます。
また、マイクロバスや宿泊場所の手配が必要となる場合があるので、参列予定者を把握した上で葬儀社と相談しておきましょう。
葬儀全体の流れ
葬儀をどのような流れで執り行うのかについて、全体の流れを整合します。
特に、通夜式当日までに準備すべき内容や納棺式の実施方法、式場内の席順など含めて、数日にわたって行われる葬儀の流れを決定してください。
打ち合わせの注意点とは?
実際に葬儀社などと葬儀について打ち合わせする際、以下のような点に注意してください。
- プランの内容をしっかり確認すること
- 費用がこれ以上増えないかトラブルが起こらないように確認する
- 支払い方法の確認
- 服装に特に制限はない
各注意点について、詳しく見ていきましょう。
プランの内容をしっかり確認すること
各葬儀者では、様々なプランやセットが用意されています。
特に、最近では葬儀に対してより自由な考えによって執り行う場合が増えており、ニーズに応じてより細かなプランやセットが提供されているのです。
基本的に、祭壇や棺などの葬儀において必須となる用品やサービスについては、プランやセットに含まれているのが一般的です。
ただし、セットやプランに含まれていて当たり前と思っているものが、実は含まれていない場合もあります。
特に、安さを売りにしている葬儀社の場合、必要最小限のセット内容となっていて、欲しいものが含まれていない場合が考えられます。
もし、実際に葬儀を執り行う上でセットやプランに含まれていない事実が発覚し、慌てて追加すると追加費用が掛かってしまいますので、事前によく内容を確認してください。
費用がこれ以上増えないかトラブルが起こらないように確認する
葬儀社から見積りを取得する際に、費用として以下のような項目は含まれていない場合が大半です。
- 寺院など司祭者へのお布施
- 火葬費用
もし、含まれていると勘違いして依頼すると、当初の見込みより費用が高くなってしまいます。
また、葬儀社によっては見積もりから更に追加で料金を請求するケースがあります。
これは、特に悪徳業者でよく見られる傾向であり、見積もりの内容が不明確で実は追加料金がかかることが示唆されていて、実際に利用してみると追加料金が請求されてしまうのです。
料金の相違はトラブルの元となるため、見積もり内容を精査して不明点があれば打ち合わせの段階で問い合わせてください。
支払い方法の確認
葬儀社に対して、葬儀費用の支払いが必要となりますが、支払い期日や支払方法は葬儀社によってまちまちです。
葬儀は高額な費用がかかるため、手持ち資金がない場合はクレジットカードでの支払いも検討しなければなりません。
ただし、すべての葬儀社でクレジットカード払いに対応しているわけではありません。
また、クレジットカード払いに対応していたとしても、分割払いには対応していないケースもあります。
よって、支払い方法と支払い期日はよく確認してください。
場合によっては、希望する支払い方法に対応した葬儀社を選定するのもおすすめです。
服装に特に制限はない
葬儀の打ち合わせを実施する際には、特に服装の制限はありません。
葬儀の場合はフォーマルな服装が必須ですが、打ち合わせは葬儀の準備段階であるため、特別なしきたりはありません。
ただし、なるべく派手なカラーリングや模様が入った服装は慎んだ方が良いでしょう。
準備しなければならないこと
葬儀の打ち合わせをおこなうにあたって、事前に準備しておきたい項目として、以下があります。
- 喪主の決定
- 宗教宗派の確認
- 葬儀の大まかなイメージや予算
- 遺影写真の準備
喪主については、通常は故人の配偶者または長男が務めるケースが多いですが、具体的に誰が務めるのかは決定しておきましょう。
次に、どのような宗教宗派のスタイルで葬儀を執り行うのかを決定しておきます。
そして、葬儀の形式として以下のような方法の中からどの方法で執り行うのかを事前に決定してください。
- 直葬
- 家族葬
- 一般葬
- 一日葬
そして、どれくらいの参列者数が見込まれるのかも把握しておきます。
最後に、遺影作成に使用する写真の候補を探しておいてください。
写真は、なるべく故人が大きく写っていて、ピントが合っているものを選びましょう。
まとめ
葬儀の打ち合わせは、滞りなく葬儀を執り行うために非常に重要なものとなります。
また、葬儀社と密にコミュニケーションを取ることで、トラブルに発展することを回避できる効果も期待できます。
日本終活センターでは、葬儀でお困りの場合にも手厚くサポートさせてだきますので、お気軽にご相談ください。