臨終(りんじゅう)とは、人が死を迎える直前の時期のことを指します。正式には、臨命終時の略語となります。古来では、この危機的な時期を巡って死の受入れと死の看取りに関する様々な慣習と文化が誕生しました。
仏教では、臨終において落ち着いた気持ちで死を迎えること、及び死に際したとしても心静かに念仏を唱えることが重要だと考えられています。このことを臨終正念と呼んでおり、教えを守ることによって極楽浄土へたどり着けると信じられているのです。
現実問題として、人は亡くなる直前は意識が薄れて反応が徐々になくなったり、会話できなくなったりします。呼吸のリズムも変則的になり、肌の色が変化したり手足が冷たくなったりするケースも多いです。医学的知識がない人が見ても、明らかな変化が見て取れる状況となります。
臨終となると、いつお亡くなりになってもおかしくない状況です。生きている間に声をかけたいという親族も多いことから、臨終を迎えたことを親しい人に伝えるケースが多いです。そして、後悔しないようにお別れすることになります。
臨終において、危篤状態であると医師が判断する場合が多いです。危篤とは、病気や老衰により回復の見込みがなくなり、命の期限が迫っていると医師が判断した状態です。
最終的には、医師が以下の条件を満たした場合に死亡と判定されます。
- 呼吸の不可逆停止(呼吸停止)
- 心臓の不可逆停止(心停止)
- 瞳孔拡散(対光反射の喪失)
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