別れ花とは、故人を納めた棺に参列者が花を捧げて、別れを告げる儀式のことです。または、棺に入れる花そのものを別れ花と呼ぶケースもあります。別れ花の儀式については、家族や親戚、友人など故人と深い関係のあった人を中心として、出棺前におこなわれるのが一般的です。
ただし、遺族が希望するケースでは一般の参列者も別れ花を捧げる場合があります。使用する花は、通夜や葬儀の祭壇にある供花を用いるのが一般的です。別れ花では、参列者が一輪ずつ花を持って一人ずつ順番に棺の中へ花を入れる形でおこないます。
順番については、焼香などと同様に喪主や喪主の配偶者が優先しておこない、その後は故人の両親や兄弟・子供などの順で入れるケースが多いです。入れる花を選ぶ際には、以下のような花言葉や意味合いで選定します。
- 菊:格調高い花であり、白い菊には誠実や真実、旅立ちなどの花言葉があり、葬儀で適切な花として有名
- ユリ:白ユリには純潔や高貴という花言葉がある
- 白のカーネーション:純粋な愛や尊敬などの花言葉があり、故人の旅立ちを彩る別れ花に最適
- カスミソウ:幸福などの花言葉がある
- デンファレ・胡蝶蘭:純粋な愛という花言葉がある
また、宗教によって以下のような花を選ぶことが多いです。
- 仏教:菊やユリ、カーネーション、デンファレ
- 神道:白い菊やユリなど白い花
- キリスト教:洋花を使うことが多くユリやカーネーションが該当
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