お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。
納棺師とは、遺体を棺に納める人のことを指します。ただし、単純に故人を棺の中に納めるだけを担当するのではなく、故人が身じまいをした形であの世に旅立てるように準備する儀式となる、納棺の儀を担当する人のことです。
納棺師以外にも、「湯灌師」や「復元納棺師」と呼称されるケースもあります。古くは認知されていない職業でしたが、映画「おくりびと」で納棺師が主人公となったことで、一躍有名な存在になりました。納棺師については、公的な資格などは存在しないため、基本的に自分が納棺師であると宣言すればなれる職業です。
また、通常の葬儀においては納棺師の肩書きのある人が納棺の儀を担当するケースは稀であり、葬儀社のスタッフが納棺の儀を対応するケースが多いです。では、なぜ納棺師が利用されることが多くなったかと言えば、遺体のケアを担当する場合に専門性が求められるためとなります。
具体的な納棺師が担当する役割としては、以下があります。
納棺士となるためには専門の資格は不要ですが、一般的には葬儀や納棺師に関係する専門学校で学んだ人が納棺士となるケースが多いです。また、経験がなくても葬儀社に入社して経験を積む方法もあります。