お葬式では聞きなれない言葉をよく耳にします。
葬儀用語を五十音順でまとめていますので、ぜひご利用ください。
経帷子とは、故人が霊界に旅立つタイミングで着用する衣装のことを指します。一般的に、故人が身に付けるものとして死装束が広く知られていますが、基本的に死装束そのものです。ただし、死装束はあくまでも俗称となるため、葬儀の場には適していない言葉であり、経帷子という言葉を使用します。
経帷子の帷子とは、単で仕立てられている、裏地のない着物のことを指します。帷子に故人の極楽浄土を願う意味を持たせるために経文が書かれることがあり、経帷子と呼ばれるようになったのです。経帷子には、以下のような特徴もあります。
経帷子には、以下の着衣が含まれています。
ただし、最近では愛用していた洋服や着物を、そのまま死装束として着用する場合も多くなっています。また、既製品の経帷子を着せる場合も増えていますが、経帷子を着せる時に衿が左前にくるように着用させてください。
一般的に、着物や浴衣は右前となりますが、現世とあの世は逆という考え方があり、衿も逆さまにする習わしとなっています。
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