葬儀はそれなりにまとまった金額が必要となる行事です。ご遺族様にとっては、心休まらないうちに葬儀を行わなければならず、葬儀社の言われるままに葬儀が準備されることもあります。しかし、費用を安く抑えた葬儀がかならずしもよい葬儀ではありません。この記事では、葬儀にかかる費用や、安く抑えるために大切なことをまとめてみました。
葬儀費用の相場はどれくらい?
全国相場の平均は約200万円という統計があります。ただしこれはあくまでも平均値であり、実際の費用とは開きがあることが多いようです。ちょっと詳しく見てみましょう。
葬儀費用とは、葬儀、飲食、寺院の3つに分けることができます。
葬儀とは、祭壇や施設利用料、人件費や棺、遺影写真、骨壷などの料金です。全体の70%ぐらいは葬儀関連の料金と考えていいでしょう。
飲食とは、通夜の参列者に振る舞う「通夜ぶるまい」、初七日のあとの「精進落し」のほか、返礼品や香典返しの料金のことです。
寺院とは、お坊さんの読経料や戒名料、お車代などのことを指します。
葬儀費用と行っても、葬儀の形はいろいろあります。一般的な葬儀の一般葬のほかにも、家族や親しい人たちだけで行う家族葬、通夜を行わず葬儀、告別式を一日で行う一日葬、火葬のみを行う直葬などがあります。
良い葬儀屋さんなら費用は安い?
見てきましたように、葬儀にはまとまった費用が必要となります。安いに越したことはないのかもしれませんが、安く済ませる葬儀屋さんがよい葬儀屋さんなのでしょうか。
じつは「よい葬儀屋さん」かどうかは、ご家族がどのような葬儀をするかによって変わってくるものです。
価格はどのご遺族も気にする点です。葬儀社が設定しているプランのすべてが希望に沿う内容ではありません。ご遺族の希望をしっかり聞いてくれる葬儀屋さんに勝るものはありません。
じつは費用以上に大切な点が、葬儀社スタッフがどれだけ親身になって対応してくれたか、という点です。ご遺族の希望を叶えるべくあれこれ準備をしてくれるスタッフには、葬儀終了後に感謝の念が堪えないものです。
これらの点からもわかるように、いい葬儀社かどうかの評価には、ご遺族様がどのような葬儀を希望しているのか、が大切なことがご理解いただけると思います。
葬儀社と葬儀のイメージを具体的に決めながら、しっかりとお見送りをしたいですね。