家族葬とは、家族や親戚、親しい方たちなどだけで行われる葬儀の形のことを言います。家族葬の形式に、決められたものはありません。故人の意志やご家族の希望に沿った葬儀を行うことができます。社交辞令的な参列者がいませんので、気心の知れたごく親しい方たちだけで、故人さまとゆっくりお別れができるスタイルです。最近増えているご葬儀です。
この記事では、家族葬の費用や服装などについて、一般葬との違いをまとめてみました。
家族葬の費用の相場は?
費用の相場は100万円程度とされています。一般葬の場合200万円近い場合も多いですので、家族葬は低めに抑えられます。一見して葬儀費用が押さえられように見える家族葬ですが、参列者も少ないことから、香典や弔慰金も限られます。結果的に費用負担が増える場合もあるようです。スタイルに自由度が高いため、個人の希望や家族の意向に沿った葬儀のイメージをしっかりと決めて準備をすすめましょう。
家族葬への参列にはどんな服装がいい?
一般葬ではないため、服装に異なる点があるかとご心配もあるかもしれません。しかし、基本は一般葬同様に黒のフォーマルが良いでしょう。靴も光沢のなく、金具がついていないデザインが良いです。女性の靴の場合、ヒールが高くないものを選びましょう。とはいえヒールのないものはカジュアルに見えることもあります。3~5センチのヒールが良いですね。
こだわりのある家族葬では、「平服でお越しください」としている例もあるようです。葬儀の場合の平服は、普段着ではなく略喪服のことを言います。男性は控えめなダークスーツ、女性は地味めな色のワンピースなど、カジュアルすぎない服装にしましょう。
家族葬での香典はどうしたらいい?
一般葬同様、香典を持参するのがマナーです。金額の相場は、ご友人でしたら5,000円、ご親戚なら10,000円などがあります。しかし、親しい方のご葬儀ですので、故人との関係や過去の交流などからお決めになると良いと思います。
葬儀のスタイルによっては、喪主からお香典を辞退なさる場合があります。訃報の知らせなどにその旨書かれている場合は、ご遺族の意志を尊重しましょう。辞退なさっているかわからない場合、念の為持参しておくのが良いでしょう。葬儀会社に連絡をして確認する方法もあります。