昔は当たり前のように先祖代々の宗派に従い、葬儀を行ってきました。
しかし核家族化が進展した現代日本では、「先祖代々〇〇宗だったけど、うちの家族は宗派にこだわらない」という家庭や、そもそも宗教自体に無関心の人が増えてきているといわれいます。
あるいはまた、親の代までは「菩提寺」(ぼだいじ:先祖がお世話になっている寺院)と付き合いがあったけれど、子の代ではまったく関係がなくなってしまい、「宗派がよくわからない」という方も増えているようです。
そこで登場し始めたのが、無宗派スタイルでの葬儀です。無宗教の人が行う葬儀では、読経や焼香なしに、亡くなった方を参列者と共に見送ることになります。
広島市の葬儀社・日本終活セレモニーは、これまで数多くの無宗派の葬儀を行ってまいりました。
その際、ご相談者様の中には、「うちは無宗派で葬儀をやろうと思っているのですが、マナーとしてお坊さん(僧侶)は呼ぶべきなのでしょうか」というご相談をしばしばいただくことがあります。
そこでこの記事では、無宗教の葬儀でも僧侶を呼ぶべきなのかという問題を、常識・非常識の観点から解説します。
〇無宗教である以上、仏教の僧侶とは無関係であり、呼ばなくても非常識ではない
〇そしてまた無宗教の葬儀で僧侶を呼ぶことも非常識ではない。故人を送り出したい気持ちがあればよい
〇しかし参列者が戸惑う可能性もあるため、できるなら事前に無宗派のスタイルで葬儀を行うことを周知しておいたほうがよい
結論:無宗派の葬儀なら僧侶を呼ぶ必要はないし、非常識でもない
僧侶とは、あくまでも出家した仏教の修行者です。
仏教系の葬儀であるなら、宗派に対応した僧侶を呼び、読経をしてもらう必要があります。
しかし無宗教である以上、そもそも僧侶とは無関係であり、葬儀に来てもらわないからといって、非常識扱いされるいわれもありません。
葬儀の実感を得るために僧侶を呼ぶのも選択肢の一つ
無宗教スタイルの葬儀を行うからといって、「僧侶を呼んではいけない」ということはありません。
もしも生前の故人が読経を望んだり、「故人を送り出したという実感がほしい」というご遺族のご希望があれば、気後れせずに、ぜひ僧侶を呼んでみるべきです。
僧侶にもよりますが、無宗派の方のために読経をしてくれる方もいらっしゃいますから、広島市の葬儀社・日本終活セレモニーにご相談いただければ、ご要望やご予算に応じて、僧侶の派遣についてご提案させていただきます。
無宗教の葬儀を行うメリット
「僧侶を呼ばなくても成立するのはわかったが、結論的には、無宗教の葬儀を行うべき?」「それとも菩提寺を探ってきちんと宗派に則った葬儀を行うべき?」とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
先祖代々の宗派に従うべきかどうかは、家族の問題ですので、もし親族などがいらっしゃるのでしたら、話し合いをしましょう。
しかし日本国憲法では、信仰の自由が認められていますから、納得がいくやり方で葬儀を執り行う権利はしっかりと保障されています。
大切なのは、故人を送り出したいという気持ちです。無宗教の葬儀のメリットは、自由であることです。
どのようなやり方であっても、故人を悼む気持ちがあるならば、そこに常識・非常識はありません。
実際、過去に日本終活セレモニーでは、「故人らしさ」を体現した素敵な葬儀を行ったご遺族様がいらっしゃいました。
無宗派の葬儀を行う際の注意点や対処方法
無宗派スタイルが徐々に定着し始めたとはいえ、一般的にはまだまだ仏葬が多いですので、参列者が戸惑ってしまうこともあります。
もしも無宗教の葬儀を行うなら、事前に参列者の方に葬儀のコンセプトや流れを伝えておくようにしましょう。
またもう一つ懸念なのは、葬儀社のプランニング力です。
地域密着型の葬儀社にありがちなのですが、無宗教の葬儀スタイルに不慣れで、ご遺族の方が満足いく形に至らないケースがしばしばあります。
しかし広島市の葬儀社・日本終活セレモニーは、無宗教の葬儀に数多くの実績がございますので、ご相談者様一人ひとりのご要望に沿った最適なプランをご提案いたします。