母が76歳で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。竹原市田万里町の瀬戸内海を望む自宅で、母は毎朝海を眺めながらお茶を飲むのが日課でした。あまりにも突然の別れに、私たち家族は深い悲しみに包まれましたが、母が愛したこの家で葬儀を行うことだけは、迷わず決めることができました。
竹原市には提携の葬儀場がないため、自宅葬を前提に葬儀社を探していたところ、姉の友人から日本終活セレモニーを紹介されました。連絡するとすぐに担当者が訪問してくださり、「お母様が愛された景色を見ながら、ゆっくりとお別れができるようお手伝いします」と優しく声をかけてくださいました。
母の突然の死に動揺している私たちでしたが、担当者の方が一つ一つ丁寧に手順を説明してくださり、何をすればいいのかが明確になりました。母は生前「通夜は必要ない。家族だけで静かに送ってほしい」と話していたため、一日葬の形式を提案いただき、その通りに進めることにしました。
準備では、母が大切にしていた庭の椿の花を祭壇に飾ってくださいました。また、母が趣味で描いていた瀬戸内の風景画を周囲に並べ、まるで母の世界に包まれているかのような空間を作ってくださいました。窓からは母が毎朝眺めていた海が見え、春の穏やかな波の音が聞こえていました。
葬儀当日は、朝から家族と親しい親戚だけが集まりました。読経の間、窓の外では漁船が静かに港を出ていく様子が見え、母もこの景色を見ながら旅立っていくのだと感じました。スタッフの方々は、限られた時間の中でも丁寧に進行し、家族が母との時間を十分に過ごせるよう配慮してくださいました。
火葬場への移動も、田万里の海沿いの道を通り、母が生前好きだった景色を見ながらの最後のドライブとなりました。火葬後、自宅に戻り、母が愛した海を見ながら家族で食事をしました。その時、母が本当に幸せな人生だったと、みんなで話し合うことができました。
突然の別れで準備する時間もありませんでしたが、日本終活セレモニーのスタッフの方々が、母の人柄や生前の暮らしを大切にしながら、心のこもった葬儀を実現してくださいました。母が愛した自宅で、母らしい旅立ちができたことに、深く感謝しています。




