お供えをいただいたときのお礼状の書き方|例文やマナーも紹介
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お供えをいただいたときのお礼状の書き方|例文やマナーも紹介

法事などで、お供えものをいただくケースがあります。

お供えものをいただいたら、お礼の挨拶をするのが一般的ですが、言葉だけでなくお礼状を書いてお渡しする必要があります。

ただし、初めてお礼状を作成するとなった場合、どのような内容にすべきか悩むことでしょう。

特に、お礼状を書く際のマナーがあり、失礼に値しないような対応が必要です。

では、具体的にどのような形で作成すればよいのでしょうか。

本記事では、お供えをいただいたときのお礼状の書き方や、例文、マナーなども含めて紹介します。

お礼状とは?

はじめに、お礼状について解説すると、お世話になった相手に対して、感謝の気持ちを文書で伝える手段の一つとなります。

本来であれば、対面や電話を介してありがとうという感謝の言葉を伝えるのが一般的となります。

ただし、書面を用いて改めて感謝の意を伝えることによって、より趣深い感情を抱いてもらえる可能性が高いです。

さらに、印字された文字ではなく手書きにより作成すれば、より一層気持ちが伝わるものです。

また、無事に葬儀や法要を済ませた報告を兼ねて、遺族の近況を伝える手段としても利用されています。

よって、実際にはお礼状だけを渡すのではなく、感謝の気持ちを表すためにお礼の品と一緒に渡すケースが多いです。

お礼状を送る相手・タイミング

お礼状は、贈り物をいただいたり、お手伝いしていただいたりしたことに対して、感謝の気持ちを込めて、相手に送ることを指します。

よって、お礼状を送る相手はお供え物をしていただいた方が対象となります。

また、お渡しするタイミングとしては、実際に訪問されてお供えされた場合は、当日渡すのが一般的です。

ただし、お供え物は必ずしも当日訪問しておこなうわけではなく、都合が付かない場合や遠方の場合は宅配などで届く場合があります。

もし、宅配でお供え物をいただいた場合は、1か月以内に郵送でお礼状を送るのが一般的です。

お供えをもらったら返礼品も必要

お供え物をいただいた場合、お礼状だけでなく返礼品をお渡しするのが一般的です。

返礼品を選ぶ場合、消えものと呼ばれる、消耗品を選択するケースが多いです。

例えば、食べたり使用したりすることで消えてなくなって、後に残らないものが喜ばれる傾向にあります。

具体的には、以下のようなものが選ばれる傾向にあります。

  • タオル
  • 石鹸
  • 洗剤
  • お茶
  • コーヒー
  • お菓子
  • 海苔
  • カタログギフト

特に最近では、受け取った側が自由に品物を選択できるカタログギフトが人気です。

返礼品を当日お渡しする際には、高齢の方でも持ち運びしやすく、軽く小さめサイズが好まれます。

また、返礼品を選ぶ際には金額も重要な要素となり、いただいたお供えものの7割程度の金額の品を選んでください。

一般的には、2,500円から10,000円程度のものを選ぶことが多いです。

お供えへのお礼状の書き方・例文

お供えものをいただいた場合のお礼状の書き方には、一定のルールがあります。

ルールを守って作成しないと、相手に不快な思いをさせる可能性があるため注意が必要です。

ここでは、お供えへのお礼状の書き方や例文を紹介します。

冒頭

お礼状の冒頭部分には、「拝啓」を入れるのが一般的となります。

拝啓には、あなたのことを敬い申し上げますという意味が込められており、全ての文章の一番前に使用されるものです。

また、拝啓で書き始めた最後は、結語となる「敬具」を付けるのがルールです。

拝啓と敬具はセットで使用することになるため、使用方法に注意してください

拝啓に続いて、誰の何についてのお礼状なのかを記す必要があります。

具体的には、「亡〇〇 儀の〇〇法要に際しましては」と書き出するのが一般的です。

なお、お礼状に記す故人の名前は俗名で書いてもマナー違反とはなりません。

本文

冒頭に続いて、本文を期していきますが、大まかな流れとしては以下のような内容とします。

  1. お供えをいただいたことや法要へ参列してもらったことに対するお礼
  2. 法要を無事執りおこなったことの報告
  3. 今後のお付き合いやご支援に対するお願い
  4. 略儀での挨拶に対するお詫び

もし、返礼品を同封する場合はその旨の記載をおこないましょう。

日付・住所・名前

お礼状の最後には、先に紹介したとおり「敬具」で結びます。

そして、誰が作成したお礼状かを把握できるように、以下の内容を記載してください。

  • 日付
  • 住所
  • 差出人の名前

日付については、西暦ではなく和暦を用いることが多く、令和〇年〇月〇日などと元号から書いてください。

なお、住所の郵便番号については、省略しても問題ありません。

例文

ここまで紹介した内容に従って、実際にお礼状で記載する例文を3つ紹介します。

拝啓

亡父 〇〇 儀 〇〇法要に際しましては ご多用中のところご丁重なるご厚志を賜りまして心より厚く御礼申し上げます
お陰を持ちまして 〇月〇日に〇〇法要を滞りなく済ませることができました
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品物をご用意いたしました
なにとぞご受納賜りたくお願い申し上げます
ご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
早速拝謁して御礼申し上げるところではございますが 略儀ながら書中をもちまして深く御礼申し上げます

敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇県〇〇市〇〇町○○
施主 〇〇 ○○
親族一同

拝啓

このたびは 亡父 ○○の葬儀に際し 立派なお供えを賜わり誠にありがとうございました
謹んでお受けいたし 霊前に飾らせていただきました
お蔭様で葬儀も滞りなく相済ますことができました
お心遣いに感謝申し上げますとともに 生前のご交誼に厚く御礼申し上げます
早速ご挨拶申し上げるべき処でございますが 略儀ながら書中をもって御礼かたがたご挨拶申し上げます

敬具

令和○○年○月○日
〒○○○-○○○○
〇〇県〇〇市〇〇町○○
施主 〇〇 ○○

拝啓

この度は 亡父(故人の氏名)儀 三回忌法要に際しまして
御繁盛中にもかかわらずご鄭重なる御厚志を賜り心より厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして三回忌法要を滞りなく済ませることができました
今後も皆様お変わりなく どうぞお健やかにお過ごしくださいますよう祈念いたします
略儀ながら 書中をもちまして御挨拶申し上げます

敬具

令和○○年○月○日
〒○○○-○○○○
〇〇県〇〇市〇〇町○○
施主 〇〇 ○○

お礼状を書くときに抑えておきたいポイント・マナー

お礼状を書く際には、ちょっとした心配りをおこなうだけでも大きく印象が異なるものです。

また、書き方にはマナーがあるため、失礼に値しないように対応しなければなりません。

特に、以下の点に注意して作成してください。

  • 可能であれば手書きで用意する
  • 「奉書」式の使用がおすすめ
  • 句読点は使わない
  • 忌み言葉・重ね言葉は使わない
  • 縦書きで書く

可能であれば手書きで用意する

お礼状は、書き方に特に指定はなく、手書きでも印字しても問題ありません。

ただし、気持ちが伝わるという観点で言えば手書きの方がより伝わるものです。

手書きで作成するのは若干大変であり、字がうまく書けずに悩むケースもありますが、なるべく手書きで対応するようにしましょう。

なお、使用する筆記用具としては香典袋と違って薄墨で書く必要はありません。

万年筆や毛筆を用いて書くのが適切とされていますが、最近はボールペンを使用して作成しても特にマナー違反とはされません。

ただし、サインペンや鉛筆書きは失礼にあたるため、使用しないように注意してください。

「奉書」式の使用がおすすめ

お礼状で使用する紙については、奉書紙を用いるのがおすすめです。

奉書紙とは和紙の一種となり、最高級の公用紙として知られています。

過去、日本では御教書紙と呼ばれており、奉書紙のルーツをたどると室町時代まで遡ります。

御教書紙は、幕府が公文書として使用する紙として採用されていたのです。

よって、命令書の意味で奉書と命名されたと言われています。

当時、和紙を製作する際の原料として楮が多く用いていましたが、楮を使用して作られた白い厚手の和紙を、奉書紙と呼称していました。

奉書紙は、お礼状以外にも弔辞を書く用紙や香典やお布施を包む際に使用されています。

お例文は少々かたい文章となるため、丁寧で高級感がある書面で香典返しを贈る際に最適な選択肢です。

句読点は使わない

一般的に、文書を作成する際には句読点を用いるのが一般的です。

これは、文の切れ目などを明確にして読みやすくするためです。

句読点は、ほかにも子どもが文章を読みやすくするために使用されています。

この考え方は、明治時代から始まったとされており、今でも根付いています。

子供でも読みやすくするために用いる句読点を、お礼状など特に大人に対して作成するものに使用すると、相手を子ども扱いすることになり失礼に値するため注意が必要です。

さらに、文を区切る意味合いがある句読点を使用すると、縁を切るを連想させてしまう点もあり、使用を避けるのがベターです。

ただし、句読点普段句読点を使用する箇所はスペースを空けて記載してください。

忌み言葉・重ね言葉は使わない

お礼状でも、葬儀などの場と同じく不幸を重なることを連想させる忌み言葉や重ね言葉を使用するのが厳禁です。

忌み言葉と重ね言葉には、具体的に以下のようなフレーズがあります。

忌み言葉

死ぬ、捨てる、絶える、散る、倒れる、とんでもない、飽きる、浅い、焦る、褪せる、忙しい、痛い、おしまい、落ちる、終わる、欠ける、悲しむ、枯れる、崩れる、消す、壊れる、最後、冷める、去る、流す、泣く、無くす、亡くなる、涙、病気、冷える、降る、ほどける、仏、滅びる、負ける、短い、病む、破る、敗れる、割る、悪い

重ね言葉

重ね重ね、いろいろ、たびたび、さまざま、しばしば、返す返す、皆々様、繰り返す、次々、またまた、もう一度、わざわざ、引き続き

普段何気なく使用する言葉が多いため、慎重に使用する言葉を選定してください。

縦書きで書く

お礼状を作成する際には、縦書きで書くのがマナーです。

通常、横書きを使用するケースとして親しい相手に対しての文書が挙げられます。

一方で、縦書きの場合は目上の方に対する文書や、改まった相手に対して送る際に使用する形式です。

よって、お礼状を作成する場合は縦書きを用いることになります。

また、誤字脱字が絶対にないようにしっかりと確認してください。

まとめ

お供えに対してのお礼状は、お供えしていただいたことに対するお礼の意味だけでなく、遺族の近況を伝える手段として用いられます。

作成するにあたってマナーがあり、失礼に値しないようにしなければなりません。

本記事の内容を参考に、正しい方法でお礼状を作成しましょう。

日本終活セレモニーでは、葬儀などに関する情報をわかりやすく解説しています。

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