急に身内が亡くなると、どのようにすればよいか混乱するものです。
ただ、どんな場面においても絶対にやってはいけないということがあるのは事実です。
例えば、遺体を運ぶ際に自家用車を用いて行いたいと感じることがありますが、これは実際に行ってもよいことなのでしょうか?
ここでは、自家用車で遺体を運んでよいかについて解説します。
法律上は自家用車で搬送しても問題はない
遺体を搬送する場合に用いられるのが、霊柩車です。
この印象が強いこともあって、遺体は霊柩車でしか搬送できない印象がありますよね。
ただ、実際には身内の遺体については自家用車で搬送することを禁止する法律はありません。
遺体搬送を業務として行う際のルール
遺体については、実は貨物という扱いになります。
よって、一般貨物自動車運送事業の許可が必要で、貨物自動車運送事業法に従わなければなりません。
また、一般の貨物車と違って霊柩車は道路運送車両法によって、特殊用途自動車に区分されており、8ナンバーを付けての走行が義務付けられています。
他にも、認可を受けた都道府県のみで搬送が許可されているので、都道府県をまたいでの搬送はできません。
設備が整っている介護タクシーで搬送するのが便利と思うかもしれませんが、遺体を搬送すると法律違反となるので注意が必要です。
遺体を自家用車で搬送する場合の注意点
自家用車で遺体を搬送すること自体は法律上問題ありませんが、実際に搬送する場合には注意すべき点が多々あります。
最も問題となるのが、搬送による振動などで体液が流出するリスクがある点です。
単に不衛生であるというだけでなく、感染症のリスクがあり衛生面でとても危険なのです。
どうしても自家用車で搬送したいという場合は、遺体を格納する棺を用意してください。
これによって、仮に遺体から体液が流れ出たとしても、棺の中でとどまることで周囲を汚染するリスクを回避できます。
他にも、後部座席がフルフラットになる広めの車を用意してください。
座らせたりするだけでも体液などが流出しやすくなりますので、寝かせて搬送するのがベターです。
また、いつも以上に振動に注意して走行するのは言うまでもありません。
業者に依頼するのがおすすめ
法律上では、自家用車で身内の遺体を搬送することに制限はありません。
ただ、実際にはとても大変な作業となるので、業者に依頼するのがベターです。
広島の葬儀・お葬式は日本終活セレモニーまでご連絡ください。