家族葬をご存知ですか?一般葬同様、お通夜から告別式、火葬の手順は同様です。しかし会葬者を、家族、親族とごく親しい知人友人だけにとどめた、こぢんまりとした式のことを言います。今回は、家族葬の費用や、メリット・デメリットなどの特徴や、参列する時のマナーをまとめてみました。
家族葬の費用など、特徴をまとめました
家族葬の大きなメリットは2つあります。ひとつは「近しい人たちだけでゆっくりお別れができる」こと、もう一つは「費用が低く抑えられる」ことです。
一般葬では会社関係など不義理にならないよう参列する会葬者も多くなり、当日も慌ただしく機会的に流れていきがちです。それに対し家族葬であれば、限られた参列者とともに、故人への感謝の気持や思い出をゆっくりと語り合うことができます。そして、会葬者が少ないため、飲食接待費用などが削減できます。会葬礼状の準備や返礼品などもコンパクトにすませることができます。
しかし、デメリットもあります。それは香典が集まらないということです。つまり事実上負担が増えることですね。また、会葬者を限ってしまうことで、参列できなかった方が発生したり、後日ご自宅に弔問にいらしたりすることもあります。葬儀社によっては、せっかく費用を抑えたはずの家族葬でも、追加オプションなどで費用がかさむこともああります。よく確認しましょう。
家族葬のマナーは?
まず、家族葬ですので、参列の連絡や案内が来ない場合は参列を控えましょう。後日弔問に訪れるなどの方法で、お気持ちを伝えることになります。
- 服装
服装は、一般葬同様にブラックフォーマルが基調となります。女性は黒系の地味なワンピースなどがよいでしょう。お子さんも、学校の制服があればそれを着用し、ない場合は、モノトーンの上下がいいです。靴は光沢のある素材を避け、金具のない靴を選びます。女性はストッキングも黒にします。また、夏は暑いですが肌の露出を抑える工夫をし、冬は毛皮など派手目なものは避けるようにしましょう。
- 香典
香典については、家族葬の場合ご辞退なさるケースが多くなっています。その旨案内状にある場合もありますが、不安であればいったん用意していくのが無難でしょう。相場は、一般葬と変わりません。
いずれにせよ、ご遺族の気持ちを考えて、良いマナーで故人を送り出したいものですね。