葬儀の種類にはどのようなものがあるの?各葬儀のメリットデメリットをご説明
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葬儀の種類にはどのようなものがあるの?各葬儀のメリットデメリットをご説明

身内で亡くなりそうな方がいる場合、事前に葬儀の準備を進めるケースがあります。

まだ時間的余裕がある状況であり、どのような葬儀のスタイルが適切か判断できます。

ただし、葬儀と言っても様々な種類があり、どれを選択すればよいか悩むものです。

また、本人がどのような形の葬儀を希望するかによっても、選択肢が異なります。

では、葬儀には一体どのような種類があるのでしょうか。

この記事では、葬儀の種類を紹介すると共に、それぞれの葬儀のメリットやデメリットを紹介します。

目次

お葬式の行われている割合について(家族葬,一日葬,直葬,一般葬)

はじめに、他の方がどのような葬儀を実施しているかを知ることが重要です。

葬儀としては、最近では主に以下4つの方法があります。

  • 家族葬
  • 一日葬
  • 直葬
  • 一般葬

それぞれの葬儀が実施されている割合としては、公正取引委員会が葬儀会社に対して実施したアンケート結果が記載されている、「葬儀の取引に関する実態調査報告書 H29.3.22」によると、以下のような割合となっています。

葬儀の形態別割合 葬儀形態による増加率
一般葬 63.0% 5.4%
家族葬 28.4% 51.1%
直 葬 5.5% 26.2%
一日葬 2.8% 17.1%
社 葬 0.3% 0.3%

なお、新型コロナウイルスの影響により、小規模な葬儀が増えている状況にあるため、あくまでも参考値となります。

それでも、明らかな傾向として家族葬が急増している点に注目が集まります。

また、直葬の割合も増えていることから、少人数で時間をかけずに葬儀をおこなうケースが増えているのが特徴です。

一方で、一般葬の増加率が低いという状況が続いています。

各葬式の費用について(家族葬,一日葬,直葬,一般葬)

家族葬や直葬が増えている背景の1つに、費用面でのメリットがある点が挙げられます。

一般葬の場合、どうしても費用が高くなりがちであり、故人がシンプルな形式の葬儀を望む場合にはあえて一般葬ではなく家族葬や直葬、そして一日葬も視野に入るのです。

では、実際にどの程度費用面での違いがあるかと言えば、以下のような違いがあります。

費用相場
一般葬 約149万円
家族葬 約96万円
直 葬 約85万円
一日葬 約44万円

単純に、一般葬と比較して一日葬は約1/3程度の費用で実施できる形となります。

各葬式の満足度について(家族葬,一日葬,直葬,一般葬)

葬儀の費用や割合を見てきたところで、実際に葬儀を実施して満足できるかどうかがポイントです。

特に、葬儀は故人にとって最後の花道となり、遺族だけが費用面で満足しても仕方ありません。

いかに、遺族側も参列者側としても満足できる葬儀であったかどうかが鍵となるのです。

その点で、各葬儀の満足度は非常に重要な要素となります。

一般的に、一般葬と家族葬の場合、約75%以上の方が葬儀に満足していると言われています。

むしろ、家族葬の方が満足度が高い状況となっているのが特徴です。

次に満足度が高いのが一日葬であり、それでも70%以上の方が満足されていると回答しています。

一方で、直葬の場合は満足したという方の割合が70%を下回っており、満足できないという方の数も他の葬儀より多くなっています。

以上から、様々な要素を加味してバランスが取れた葬儀としては家族葬が最適と言える状況です。

葬儀形式の種類

一言に葬儀といっても、形式や種類はさまざまなものがあります。

以前は宗派による違いが大きいといわれていた葬儀ですが、現在は宗派だけにとらわれるのではなく、故人の意思を尊重した形式が見られます。

どのような葬儀を行うべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

一般的な葬儀形式の種類について見ていきましょう。

仏式

仏式は、仏教の宗派に基づき行われている葬儀の形式です。

日本の葬儀では一番多く見られるものになり、仏式を選択する人が少なくありません。

仏教では亡くなった人の魂は極楽浄土に送られると考えられています。

仏式といっても、細かい宗派が存在していますし宗派によってもお経や作法の違いも出てきます。

仏式は、通夜・告別式・火葬を行う点は共通しており、読経やお焼香などの作法を行います。

ただし、地域によっては前火葬で順番が異なる場合もあります。

神式

神式は、神葬祭とも呼ばれているもので神道に基づいて葬儀が行われます。

日本の古来の宗教でもあり、八百万の神々という自然界に存在しているものを信仰の対象としています。

神葬祭は、亡くなった人が先祖と共に守り神として祀るための儀式になります。

神式では神社を使うことはほとんどなく、自宅もしくは式場にて行います。

神道では玉串と呼ばれるものを使い、祈りを込めて故人に捧げることで、神様と人間界を繋いでいるといわれています。

キリスト教式

キリスト教は、キリストの教えに基づき行われる葬儀形式のことをいいます。

キリスト教では「死」=不幸なものではないと考えています。

そのため、亡くなった人に対してお悔やみの言葉を述べることはしません。

あくまでも、安らかな眠りを祈るための挨拶をします。

また、葬儀の基本的な流れも、通夜を行わずに告別式や火葬のみを行います。

キリスト教式の葬儀では、聖書の朗読を行い讃美歌や献花なども特長になるため、仏式や神式とは作法や儀式にも違いがあります。

宗派によるこだわりなし

日本では、宗派について特定のこだわりを持たない人も少なくありません。

葬儀を行うときに特定の宗教ではない葬儀を行うこともあります。

無宗教の場合は、作法に一切の制限がなくオリジナルの葬儀を選択している人もいます。

本格的な葬儀ではなく、故人とのお別れ式のような雰囲気で進んでいくことになります。

なかには、ホテルやレストランなどでお別れ会を行い、思い出の品や写真を流し故人の話をして過ごすこともあります。

家族葬について

先に紹介したとおり、満足度が高く費用面でも安く実施できる葬儀として、家族葬に注目が集まっています。

また、新型コロナウイルスの影響もあり、家族葬で葬儀を進めざるを得ない状況が続いている事情もあります。

家族葬の特徴やメリット、デメリットは以下のとおりです。

特徴

家族葬とは、故人と親しい関係の方のみが参列して執り行われる葬儀のことです。

家族葬という名称から、家族のみが参列するイメージがありますが、実際にはより幅広い方が参列するのが特徴です。

家族葬に関する明確な定義はなく、どの関係性の方まで参列するのかは主催者の考え方次第となりますが、一般葬と比較して小規模で執り行われることになります。

参列者の違いがあるものの、基本的な葬儀の流れは一般葬と同様です。

メリット

家族葬の場合、より一人ひとりの想いが反映しやすいという特長があります。

多くの方が葬儀に関わると、それぞれの方の想いを反映させなければなりません。

同じ方向性の考え方であればまだしも、全く異なる考えをまとめて1つの形にするのは困難です。

そこで、家族葬の場合は一人ひとりの想いを反映させやすく、葬儀をスムーズに準備できるメリットがあります。

また、遺族側としても故人との別れの時間をゆったりと確保できる点も魅力的です。

大規模な葬儀の場合、対応すべき項目が多数に渡り、その対応に追われてあっという間に葬儀が終わってしまう場合が多いです。

故人とのお別れの場でもある葬儀において、少しでも故人に対する思い出などを振り返ってお別れしたいものです。

家族葬の場合、比較的時間的な余裕が生まれるため、よりゆったりと過ごせる点がメリットとなります。

他にも、予め小規模な葬儀が見込まれる場合に家族葬にすれば、一般葬と比較して費用を抑えられます。

さらに、家族葬の場合は形式的なことを省略して、故人の遺志を反映させてより自由な葬儀を執り行える点も魅力的です。

デメリット

家族葬のデメリットとしては、参列者が限定されるため、参列者の選択で悩む点です。

例えば、家族に限定すれば全く悩むことなく参列者を限定できます。

一方で、親しい知人などを招く場合、どの範囲まで参列いただくかの判断が難しいものです。

故人が事前にどの範囲まで参列を希望するという表明がある場合は特に困らないものの、特に表明がない場合は遺族が選定しなければなりません。

そこで、故人と親しい関係であったと考えていた方に声がかからなかったなど、トラブルに発展する場合があるのです。

可能な限り、生前の段階で家系図や親しい方との関係をまとめたものがあれば、悩むことなく参列者を選定できます。

また、家族葬の場合は葬儀に関して準備すべき項目が少なく、費用が抑えられるメリットがある反面、葬儀後に対応すべき項目が多いのが難点です。

通常、葬儀が終了した後に遺品整理や各種相続の手続きなどをおこなわなけれなりません。

非常に忙しい最中で、訃報を送ったり、参列できなかった方に対して弔問対応が必要です。

どんな人に向いている?

家族葬は、親しい人のみで行う葬儀でもあり比較的自由度が高い方法です。

家族葬が向いている人は以下のようなケースです。

・宗派にとらわれずに故人の好きなものを取り入れた葬儀にしたい
・落ち着いた雰囲気のなかでオリジナリティのある葬儀にしたい
・親しい近親者のみでアットホームな葬儀にしたい
・葬儀にかける費用を抑えたいと考えている
・参列者の数が少ないため、規模の小さなお葬式を考えている

家族葬は、家族の負担を減らすことにも繋がります。

一日葬について

より葬儀内容を厳選して執り行う方法として、年々注目を集めているのが一日葬です。

一日葬の特徴やメリット、デメリットは以下のとおりです。

特徴

葬儀の場合、通常は1日目に通夜が執り行われて、2日目に葬儀・告別式の流れで進行します。

一方で、一日葬とはその名の通り一日で葬儀を完了させる葬儀スタイルのことで、具体的には通夜を省略して葬儀・告別式と火葬を一日で執り行う葬儀のことです。

具体的には、以下の流れで合計5時間程度で終了します。

  • 葬儀告別式:2時間
  • 火葬:2時間
  • 会食:1時間

なお、通夜は省略しますがその他の基本的な葬儀の内容は一般葬と同様です。

よって、家族葬のように参列者を限定する事はありません。

通夜とは、故人と最期の夜を過ごす儀式を指し、元々は夜通しで執り行っていたことから通夜と呼ばれていました。

夜通し故人に付き添って、灯明と線香を一晩中絶やさず対応する習わしから、夜伽とも言われます。

通夜に関しては、特に必須であるとは考えられておらず、一日葬のように省略して葬儀が執り行われるケースが増えています。

メリット

一日葬の最大のメリットは、遺族の負担を軽減できる点が挙げられます。

通常、2日間にわたって執り行われますが、気を遣わなければならないシーンが多く、肉体的にも精神的にも疲れるものです。

そこで、単純に葬儀にかける時間を短縮できるため、負担を軽減できます。

また、参列する側としても遠方から駆けつける際には宿泊先の確保が必要です。

一般葬の場合は最低でも1泊分の宿泊先を確保しなければなりませんが、一日葬であれば日帰りで出席できる場合もあります。

一日葬では、葬儀場の確保や参列者のスケジュール調整がしやすいという側面もあります。

以上のように、遺族だけでなく参列者にとって様々な負担を軽減できる点が一日葬の魅力です。

他にも、一日葬の場合は葬儀にかかるトータルの費用を抑えられる点もメリットとなります。

具体的には飲食費用や式場利用費、返礼品の費用を抑えることが可能です。

デメリット

一般葬の場合、葬儀・告別式は出席できないものの、通夜のみに参列してお別れしたいというケースがあります。

一日葬の場合、上記のような対応が取れずに参列するきっかけを奪ってしまう形となるのです。

また、通夜が行われない一日葬は、菩提寺によっては許可が得られない可能性があります。

一日葬は仏教葬儀の手順を一部省略するため、葬儀を執り行った後にお寺への埋葬を拒否されるケースもあるのです。

って、事前に菩提寺に対して一日葬を執り行っても問題ないかの確認が必要です。

他にも、一日葬では通夜を執り行いませんが、地域性や人によっては通夜を執り行うのは当たり前と考えられており、通夜を執り行わないことに反発される可能性があります。

どんな人に向いている?

一日葬は、お通夜を簡素化して一日で葬儀を完結させるものです。

葬儀についての考え方はそれぞれですが、親族の意見も含め考慮しつつ決める必要があります。

一日葬が向いている人は以下のようなケースです。

・遠方の親族が多く日帰りで参列できるような葬儀を考えている
・参列者にご高齢の人が多く身体的な負担を軽減したい
・仕事のスケジュールもある二日の葬儀が難しい
・身内などの少人数で葬儀を行いたいと考えている

一日葬は親しい人のみで気兼ねなくお別れができます。

直葬について

直葬は、通夜や告別式などの儀式を一切執り行わず、自宅や病院から遺体を直接火葬場に搬送して、火葬により弔う葬儀を指します。

密葬や火葬式などと呼ばれることが多い直葬の特徴やメリット、デメリットは以下のとおりです。

特徴

直葬は、法令に従い遺体を24時間安置した後に出棺して、火葬する流れで進行します。

通夜や葬儀・告別式などのセレモニーを一切省略する点が最大の特徴です。

直葬であっても、法令上で定められている火葬は死後24時間経過した後に実施しなければならない点は遵守しなければなりません。

ただし、他の葬儀よりも圧倒的に短い時間で執り行われる点が特徴となります。

メリット

直葬のメリットは、やはり費用面で大きく削減できる点にあります。

先に紹介したとおり、一般葬と比較して1/3以下の費用で執り行うことが可能です。

これは、通夜や告別式で必要となる会場費などの費用を一切カットできるためです。

よって、生活に苦しい方でも葬儀が執り行える方法として、広く採用されています。

また、直葬の場合は一切のセレモニーを執り行わないため、遺族の負担を大幅に軽減可能です。

セレモニー当日の対応だけでなく、香典を受け取らない場合は香典返しの対応も不要です。

以上のような対応が不要となることで、故人との最後の時間をゆっくりと過ごせます。

デメリット

直葬の場合、参列者が家族などに限定される場合が多いです。

また、臨終から火葬までの時間が非常に短いため、世間への周知も遅れる傾向があります。

これにより、故人との最後の時間を過ごしたかった知人などが参列するチャンスが失われ、トラブルに発展する可能性があります。

同時に、直葬はかつては生活に困窮されている方が利用する葬儀というイメージが今でも残っており、親族から宗教的な儀式を一切省略した直葬に反発が発生する場合も多いです。

他にも、一日葬と同様に菩提寺によっては許可が得られない可能性があり、納骨を拒否される場合があります。

どんな人に向いている?

直葬は、宗派にとらわれることなく最期のお別れをするシンプルな葬儀方法です。

直葬が向いている人は以下のようなケースです。

・できるだけシンプルに費用を抑えて葬儀をしたいと考えている
・宗教儀式に関らず葬儀を行いたい
・宗派の関係がないお寺に納骨を考えている
・落ち着いた状態で故人とお別れしたい
・菩提寺などの制限がない人

火葬のみだからこそ、身内だけの少人数で葬儀もできますし、金銭的な負担も少なくなります。

直葬を選択する人も増えています。

社葬について

社葬は、企業が主体になって行う葬儀のことをいいます。

会社の創業者や重役などが亡くなったときに、社葬として葬儀を行います。

故人に対してお別れの儀式としてはもちろん、亡くなったことを共有し自覚を持たせる意味合いも持っています。

関係者を招き規模の大きな葬儀を行うことが多くなります。

社葬の場合、故人の務めていた会社が中心となって葬儀を執り行うようになります。

特長

社葬は、社内外の人に対して故人の功績を称える場でもあります。

会社に対しての思いを引き継いでいくための意思表示でもあります。

会社としての信用度を高め、今後の体制も盤石であることを示す目的も持っています。

社葬には、遺族と企業が合同で行う「合同葬」もあり、一般葬と同じ流れではありますが会社と遺族が話し合ってきめるようになります。

スケジュール調整が難しい部分もありますが、葬儀を一度でまとめて行う方法でもあります。

メリット

社葬を行うメリットとしては、葬儀費用を会社が負担してくれる点が挙げられるでしょう。

会社では、葬儀にかかった費用を経費として計上しますし、規模の大きな葬儀を行うこともできます。

また、社葬には会社の宣伝活動の一環として使うことも可能です。

社員が一丸となって葬儀に向きあって準備をしていくため、お互いに自覚を促すことにも繋がります。

また、故人の功績を称えることにも繋がるため、社会的な地位やその人物が企業に与えた影響も考慮しつつ決めることができます。

デメリット

社葬のデメリットとしては、関わる人の数も多くスケジュール管理が大変だと感じることです。

葬儀の準備にも十分な時間が必要になるため、拘束する時間が長くなってしまいます。

また親族だけでなく社内外から人が参列するため、大きな規模の会場を抑える必要も出てきます。

葬儀の使用を想定していないような会場になってしまうこともあり、焼香の場を用意できなくなってしまうこともあります。

会社によっては社葬実行委員会を設置し、混乱がおきないようにするためにもしっかりとした役割分担を行う必要も出てきます。

どんな人に向いている?

社葬自体は、合同葬やお別れ会の割合が増えており規模の大きさも縮小傾向にあります。

社葬が向いている人は以下のようなケースです。

・会社の創業者や社長、役員などの重役が亡くなったとき
・会社に深く貢献した人に対して葬儀を行いたいとき
・業務中の事故で亡くなるなど就業時間中に亡くなった殉職者
・故人が著名人や芸能人など知名度のある人の場合

会社によっては「社葬取扱規程」が作成されており、社葬にかける費用や式場、規模などの方針を決めているケースもあります。

生前葬

生前葬は、近頃注目されている葬儀の方法です。

一般的には葬儀は亡くなったあとに行うものというイメージを持っている人が多いはずです。

生前葬は、自分が生きているうちに行う葬儀のことをいい、一般的な葬儀とは違う目的があります。

生前葬を行っても、亡くなったあとに宗教儀式としての葬儀も行うケースが多いといわれています。

特長

生前葬は生きているうちにお別れ会としての役割も持っている葬儀のことをいいます。

宗派を問わずに行うため、本人の意思を尊重しながら葬儀ができるのも特長といえるでしょう。

一緒に会食をしながら、お世話になった人達に対して感謝の気持ちを伝える目的もあります。

生前葬のタイミングが決まっているわけではありませんが、何かしらの人生の節目のタイミングに行うことが多く、直接自分の言葉で伝えられる良さもあると言えるでしょう。

メリット

生前葬のメリットは、自分の思いを直接伝えることができる点といえるでしょう。

葬儀の形式とされていますが、誰かが亡くなっているわけではありません。

生前葬の場合、明るい雰囲気のなかで行われることも多く、暗い雰囲気になってしまう心配もありません。

また、いつどこで行うのか、誰を呼んでどんな式にするのかをすべて自分で決めることもできます。

決められた形式があるわけではないので、礼儀作法のような堅苦しいものもなく参列者に対して自分の意思をや思いを伝えることにも繋がります。

デメリット

生前葬のデメリットは、理解を得られるとは限らないことです。

生前葬を行うかどうかは、本人の意思によっても変わってくる部分になりますし、認知度も高いとはいえません。

親族によっては生前葬を行うことに対して不謹慎だと否定されてしまうこともあります。

周囲の理解を得られるとは限りませんし、時間や労力がかかってしまうことも考えられます。

また、現時点では生前葬を下から葬儀をしなくてはいいとは言いづらい現状もあります。

どんな人に向いている?

生前葬は、生きているうちに本人が行う葬式のことをいいます。
生前葬が向いているのは以下のようなケースです。

・病気が判明し、元気なうちに感謝の気持ちを伝えたい
・人生の区切りのタイミングとなり葬儀を行いたい
・余命宣告を受け人生を大切にとらえる機会を作りたい
・自分が亡くなったあとに家族にかける負担を減らしたい
・疎遠な人にも会う機会を作りお礼を伝えたい

生前葬は、元気なうちだからこそできる選択肢もたくさんでてきます。

自宅葬

自宅葬は、お寺ではなく故人の自宅で葬儀を行うことをいいます。

近頃は、斎場で行う葬儀が一般的になりましたが、自宅だからこそ最後の別れを落ち着いた環境でできる良さもあります。

自宅葬は故人の希望のケースも少なくありません。

自宅葬も一つの選択肢として覚えておくと、葬儀の場所選びに迷ったときにもおすすめです。

特長

自宅葬は、葬儀の種類を問わずに自宅で行う葬儀全般のことをいいます。

例えば、少人数の家族葬の場合もありますし、一日葬の場合も考えられます。

自宅葬は、慣れ親しんだ家でのお別れが出来るのもあり、宗派などの形にとらわれることのない葬儀ができます。

お住まいの住宅の環境によっては自宅葬を選択できないケースもあります。

そのため、希望したからといって、必ずしも葬儀ができるとは限りません。事前に確認しておくのを推奨します。

メリット

自宅葬のメリットとして、住み慣れた場所にて最後のお別れができることです。

斎場の使用料がかからないのもあり、費用を抑えて葬儀がしたいと考えている人もいます。

決められた時間のなかでお別れをするのに抵抗がある人にとっても、時間に縛られることなく葬儀の準備が出来る点も自宅葬のメリットといえるでしょう。

また、通夜のときや火葬時にかかる飲食接待費の負担も減らせます。

柔軟性の高い葬儀ができるのもメリットといえるでしょう。

デメリット

自宅葬のデメリットとして、必ずしも費用負担が少なくなるとは言えない点が挙げられます。

会場費こそかからないものの、準備や片付けの負担が増えてしまうため家族にかかる負担が少ないとはいえません。

また、家のなかに入ってもらうためプライベートの空間を見られてしまうことに抵抗感を覚える人も少なくありません。

また、家に人の出入りが増えることもあり、周囲の家に対して配慮することも必要になってきます。

どんな人に向いている?

自宅葬は、自由度の高い葬儀の方法ですし、斎場以外の場所で葬儀ができじっくりとお別れができる良さもあります。

自宅葬は以下のような人に向いています。

・慣れ親しんだ場所でお別れしたいと考えている人
・交友関係がそこまで広くなく限られている人
・できるだけ費用を抑えて葬儀をしたい

葬儀は決められた形でのみ行うものではないため、自宅葬も一つの選択肢です。

アットホームな雰囲気のなか、家族ならではの形で故人の送り出しができるようになります。

多様化しているその他の種類

葬儀の種類は年々多様化していることもあり、さまざまな形の葬儀が行われています。

数ある葬儀のなかでも3つの種類について、説明していきます。

自由葬

自由葬は、決められた風習やしきたりにとらわれない形で行う葬儀の種類です。

宗派にとらわれない方法になるため「無宗教葬」と呼ばれることも少なくありません。

宗教儀式を行わずに、故人や遺族の希望を考慮して葬儀をしていきます。

自由葬は一から企画を組み立てていけることもあり、故人らしい葬儀を考えることも可能です。

時間の調整もしやすいため、短時間で葬儀を行うなど負担を減らしてできるのも自由葬ならではといえるでしょう。

音楽葬

音楽葬は、葬儀で行う読経などを行わずに音楽や演奏を式のなかに取り入れる方法です。

決められた音楽の種類があるわけではなく、故人が生前好んでいた音楽を流して故人を偲びます。

オリジナリティを表現できる音楽葬のニーズも増えてきています。

個人を尊重する思考が世の中に広まっていることも関係していますし、参列者にとっても記憶に残る葬儀を実現することにも繋がります。

ただし、音楽葬は周囲の理解が得られるかどうかは変わってきます。

式場によっては音楽葬に対応していないケースもあるので、音楽葬をどうするのか検討するようにしておきましょう。

自然葬

自然葬への関心が高まっているといわれています。

自然葬は遺骨をお墓ではなく自然に還す方法の葬式のことをいいます。

自然と一体化するという考え方に基づき行われているものになり、海洋葬は膿に散骨します。

樹木葬は墓石ではなく草花を墓標として遺骨を埋葬する流れになります。

墓石を持たない方法になるため、家族に余計な負担をかけたくないと、自然葬を選択する人も少なくありません。

葬儀の種類が増えた理由

葬儀の種類が増えた理由として核家族化が済んでいることや、少子高齢化、生活スタイルの変化に伴い、葬儀に対しての考え方が変わってきたことも大きいといえます。

故人の意思によって葬儀の方法を選べるようになったこともあり、葬儀の種類が生まれているのです。

葬儀の種類が増えている理由について、詳しく見ていきましょう。

喪主の高齢化によるもの

近年の傾向として日本は高齢化が進んでいることも関係しています。

葬儀の代表を務める喪主の高齢化も進んでいますし、親族などの参列者も高齢者の割合が増えています。

高齢になってから負担の大きな葬儀を行うことが辛いと感じることも多く、葬儀の簡素化が進んでいます。

親族のみで執り行うような直葬や家族葬を選択する人も増えていると言われています。

今後も高齢化が進んでいるからこそ、葬儀も簡素化されたものが増えると思います。

葬儀に対しての考え方の変化

葬儀に対しての考え方が変わっていることも関係しているといわれています。

葬儀は親族一同集まって行うものという考え方から、できるだけ費用負担を減らしつつ心身ともに負担をかけない方法を選ぶケースも増えています。

日本は宗派にこだわらない人も多いため、しきたりにこだわりたくないという考えも広がっています。

形式にとらわれた葬式ではなく、自由な形式にて故人を送り出したいという考え方も葬儀の種類が増えることに繋がっています。

参列者が減っている

葬儀の参列者の数が減っていることも理由の一つといえるでしょう。

人間関係が希薄化していることもあり、無理な人間関係を好まない人も増えています。

それぞれのライフスタイルを尊重する人が増えているともいわれています。

高齢になると人付き合いの範囲も狭くなっていきますし、参列者の数も少なくなっていきます。

規模の小さな葬式の割合も増え、参列者が減っていることも理由の一つと言えるでしょう。

以前よりも親族同士の人付き合いが減っている人も多くなっているのも大きいといえます。

最近の葬儀の傾向

自由な葬儀が増えているからこそ、葬儀の形式の変化も進んでいます。

最近の葬儀の傾向として多い3つの特長について説明したいと思います。

宗派にとらわれなくなっている

宗派にとらわれない葬儀の形式は、昔から存在していましたが、そこまで数が多いものではありませんでした。

最近の葬儀は、宗派ごとに異なる葬儀スタイルを重視するよりも、故人らしさを追求するような傾向に変わっています。

故人の意思や遺族の思いを反映させた葬儀が増えていることもあり、葬儀の内容が多様化するきっかけになっているようです。

事前に相談して決める人もいる

葬儀のように人が亡くなる話をすることに対して”縁起が悪い”と考える人が多かったといわれています。

近頃は、葬儀について家族同士で話をする機会も増えており、自分の葬儀に対して希望を伝える人も増えています。

事前に専門家に相談する人もいますし、家族で葬儀についてお願いをする人もいます。

残された遺族の負担を減らすことにも繋がり、費用や手続きの負担を減らせるメリットもあります。

規模の小さな葬儀も増えている

故人とのお別れは盛大に行うものと考える人が多かったといわれています。

近頃は、人間関係が希薄になっていることもありますし、遠方から参列する人に対して申し訳ないと考える人の割合も増えています。

葬儀に対して家族など近親者のみで行う規模の小さな葬儀も増えています。

家族葬にして故人との最後の時間をゆっくりと過ごしたいと考える人もいるなど、葬儀の規模による違いも大きくなっています。

葬儀の種類を選ぶポイント

葬儀の種類を選ぶ時に、さまざまな形があるからこそ何を基準に選べばいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。

時間がないなか、決めなくてはいけないことも多く「本当にこれで良かったのか」と悩むことも少なくありません。

葬儀の種類を選ぶうえで、覚えておきたい3つのポイントについて説明したいと思います。

参列者の人数によって選ぶ

葬儀の形式は、参列する人数によって選ぶのも方法です。

あくまでも目安となる人数にはなりますが、一般的な葬儀は50人以上の参列者がいる場合です。

10人前後の参列者であれば、家族葬や直葬、一日葬を選ぶ人も増えています。

参列者の人数によって変わってくる部分だからこそ葬儀の種類を選ぶ時の参考にしてみてください。

葬儀にかかる費用によって選ぶ

葬儀にかかる費用によっても、葬儀の種類が変わってきます。

比較的費用を抑えられるのは、シンプルな直葬や一日葬です。

30万円~50万円程度から葬儀が出来るので、費用を抑えたい人向きといえます。

斎場の場所や祭壇の大きさやオプションの有無によっても変わってきます。

葬儀の費用を誰が用意するのかによっても選び方は変わってきます。

故人の意見を尊重する

葬儀の種類を選ぶ時は、故人の意見を尊重することも大切です

希望を遺している場合は、できるだけ意向に沿った形で葬儀を執り行うようにしてください。

それぞれに思いもあるからこそ、事前に希望を確認しておけるといいともいます。

遺族だけでもいいのか、お世話になっている人をできるだけ呼んでほしいと思っているのかによって葬儀の形式も変わります

まとめ

かつては一般葬が常識と思われていましたが、現代社会では家族葬や一日葬、直葬を選択するケースが増えてきました。

最優先すべきは故人の意向となりますが、場合によっては様々な選択肢の中から最適な方法を検討する必要があります。

ただし、実際に検討し始めるとどれが最適か悩むものです。

日本終活セレモニーでは、生前の段階から葬儀に関する様々なサポートを実施していますので、是非お気軽にご相談ください。

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